【定点観測】仮想通貨時価総額ランキングを眺めて伸びしろを考察してみた。

仮想通貨の値動きが目まぐるしいすぎる

世の中は仮想通貨ブーム。ツイッターを開けば仮想通貨の情報があふれかえっています。

正直お腹いっぱい感はあるのですが、リップル(XRP)とネム(XEM)を少しだけ持つ者としてはやはり気になっちゃいます。

 

特に最近は値動きが激しすぎてあらゆることに集中できない・・・!

株式市場なら平日9:00~15:00と時間帯が決まっていますが、仮想通貨市場は24時間ですからねー!

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荒れ狂う目先の価格変動に日々振り回されるのは正直超ストレス。

そこで個別株式投資で培ったマクロな視点で仮想通貨市場を定点観測し伸びしろを考察してみました。

 

考えの根幹・基本方針さえ決めておけば目先の動向に振り回されることは少なくなると考えたからです。

 

 

では定点観測スタート!

 

2017-12-23の仮想通貨時価総額ランキング

この日は仮想通貨全体が一気に下落したバーゲンセールの翌日です。

あまりにもすごい下落率だったので、データを記録しておきました。

順位名前略称時価総額
(億円)
発行数
(万枚)
発行上限
(万枚)
発行率1単位あたり
の価格(円)
1BitcoinBTC255,1511,6762,10080%1,522,624
2EthereumETH71,9749,650--74,582
3Bitcoin CashBCH52,4431,6872,10080%310,861
4RippleXRP47,2123,853,1549,999,30939%123
5LitecoinLTC15,8045,4428,40065%29,038
6CardanoADA11,4382,592,7073,111,24883%44
7DashDASH10,7707771,89041%138,630
8IOTAIOT10,586277,953277,953100%381
9NEMXEM8,654900,000900,000100%96
10Bitcoin GoldBTG5,8701,6822,10080%34,899

(データ出典:https://coinmarketcap.com/)

圧倒的なビットコインの存在感

ビットコインの時価総額は25.5兆円。2位以下を大きく引き離す圧倒存在感。

 

また発行数という観点で見ると、ビットコインは他の仮想通貨と比べて少ないですね。

今まで積み重ねてきた実績と希少性がビットコインの価値を支えているのかなと思いました。

 

2018-01-07の仮想通貨時価総額ランキング

年末から年明けにかけてビットコイン以外のアルトコインに資金が流れ込み、一気に価格が上昇。

前回時価総額4位だったリップル(XRP)が、4位→2位に躍進。正直ここまで一気に来るとは思いませんでした。(1ドル=113円で試算)

順位名前略称時価総額
(億円)
発行数
(万枚)
発行上限
(万枚)
発行率1単位あたり
の価格(円)
1BitcoinBTC325,9491,6792,10080%1,941,708
2RippleXRP138,7573,873,9149,999,30939%358
3EthereumETH116,4179,682-#VALUE!120,242
4Bitcoin CashBCH53,1321,6902,10080%314,437
5CardanoADA30,0652,592,7073,111,24883%116
6LitecoinLTC18,3485,4658,40065%33,575
7NEMXEM16,726900,000900,000100%186
8StellarXML14,9051,787,78210,353,10517%83
9TRONTRX13,0116,574,81910,000,00066%20
10IOTAIOT12,629277,953277,953100%454

(データ出典:https://coinmarketcap.com/ 1ドル=113円で計算)

時価総額でいうとビットコインの半分弱!

機能性の劣る通貨は廃れてきた

過去の日本の歴史を見ると、奈良時代に和同開珎が発行されたものの、貨幣品質の悪化から物々交換に戻ってしまった時代がありました。(→鎌倉時代の宋銭輸入まで物々交換が続く)

(出典:原料となる銅の枯渇から品質が悪化し使われなくなった皇朝十二銭-wikipedia)

 

この歴史を鑑みると、送金詰まりや高い手数料が問題視されて使いづらくなってきたビットコインに対して、機能面で上回るリップルはビットコインを抜くポテンシャルを有しています。

仮に現在のビットコイン時価総額約33兆円にリップルが追いついた場合、発行数から逆算するとリップルの理論価格は 841円 になります。

この前提が正しければまだ300円台のリップル(XRP)、伸びる余地がありますね。

 

発行数/発行上限からポテンシャルを考える

ただ、リップル(XRP)の発行上限は999億XRP。そして現在市場に流通しているものは387億XRP。

残りの約600億XRPが市場に解放されると1単位あたりの価値が希釈化されてしまい、価格下落につながります。

 

この発行数/発行上限という観点から考えると、すでに発行上限数すべてが市場に流通しているNEM(XEM)やIOTA(IOT)は、これ以上希釈化のおそれがないため安心感があります。

NEMは日本の取引所、コインチェックやzaifで取扱がありますし、小規模ながら商品取引の世界でも使われはじめてきているので、どこかのタイミングでブレイクするかもしれませんね。

 

また、時価総額3位のイーサリアム(ETH)は意外なことに発行上限がありません。つまり無限に増え続けることができる。

これがどのように作用するのか今後の定点観測でも要注目です。

 

2018-01-17の仮想通貨時価総額ランキング

1ヵ月に1度の観測予定だったのですが、2018-01-17 仮想通貨の大暴落が発生したため、記録しておきます。

正月明けの資金流入からわずか半月で大暴落が発生。

前回2位に躍進していたリップル(XRP)は3位に転落。一時は400円をマークしていた価格も、本日は100円を割り込む場面がありました。

認知度・人気が一定数あるリップルでさえもわずか2週間で価格が1/4に変動する仮想通貨業界、おそるべし・・・。

順位名前略称時価総額
(億円)
発行数
(万枚)
発行上限
(万枚)
発行率1単位あたり
の価格(円)
1BitcoinBTC205,4331,6812,10080%1,222,307
2EthereumETH107,4079,702-#VALUE!110,704
3RippleXRP45,6133,873,9149,999,30939%118
4Bitcoin CashBCH31,8231,6922,10081%188,128
5CardanoADA16,3912,592,7073,111,24883%63
6LitecoinLTC10,7925,4798,40065%19,698
7NEONEO9,2426,50010,00065%14,218
8NEMXEM8,979900,000900,000100%100
9StellarXML7,8521,789,07710,353,10517%44
10IOTAIOT7,243277,953277,953100%261
14TRONTRX3,5666,574,81910,000,00066%5
17Ethereum
Classic
ETC2,9219,917-#VALUE!2,946

(データ出典:https://coinmarketcap.com/ 1ドル=110円で計算)

問われるコインの信頼性

ランキングを眺めていて気になったのが、前回9位でベスト10入りしていたTRON(TRX)が、14位に下落していたこと。

TRON(TRX)は国内仮想通貨取引所が扱っていないため、あまり馴染みがありませんが、twitterなどの情報をみると

  • 創始者が売り抜けた?噂が出回る
  • ホワイトペーパーが他通貨のコピペ

などロクでもないウワサが。内容の厳密な検証はしていませんが、ちょっと脇が甘い印象。

私自身は保有していませんが、この通貨が今後どのような歴史を歩んでいくかマークしておくと

仮想通貨業界のパターンを把握する上で良いかもしれません。

 

質実剛健なイーサリアムクラシック(ETC)が気になる

信頼という観点で考えると、ずっと気になっている通貨がイーサリアムクラシック(ETC)。

イーサリアム(ETH)から分裂した仮想通貨ですが、盗難事件をチャラにするべくハードフォークしたイーサリアム(ETH)とは真逆の筋を通そうとする思想が好きです。

 

またIOTにも応用されることが期待されるため、外部環境の変化によっては大きく化けそうな気が・・・。IOT好きとしては興味を惹きますね。

この通貨の動向もTRON(TRX)同様注視していきます。

 

2018-02-03の仮想通貨時価総額ランキング

前回から1ヵ月も経たないうちに大事件が発生!この業界やっぱ動きが激しすぎる!

1/26 コインチェックから580億円分の仮想通貨NEMがハッキングされる

1/26 国内最大級の仮想通貨取引所、コインチェックから580億円相当のNEM(XEM)がハッキングされました。

この日たまたま渋谷にいたので仕事帰りに野次馬しに行ったら超物々しい雰囲気。

てか冷静に580億円という金額を見つめてみると、もはや3億円事件なんて屁みたいに思えてきますね・・・。世界の強盗事件を見てもこの金額はブッチギリです。

かくいう私もコインチェックユーザー。

出金停止状態により、リップルちゃんとイーサリアムクラシックちゃんが拘束されています・・・涙

助けて~!!

 

ビットコインが100万円を割る

さて今回のコインチェックハッキング事件から約1週間後の2/3(土)。仮想通貨市場はどのように変化したのでしょうか??

順位名前略称時価総額
(億円)
発行数
(万枚)
発行上限
(万枚)
発行率1単位あたり
の価格(円)
1BitcoinBTC164,6981,6842,10080%977,872
2EthereumETH100,4579,738-#VALUE!103,158
3RippleXRP37,4293,900,9229,999,30939%96
4Bitcoin CashBCH21,8101,6952,10081%128,694
5CardanoADA10,9242,592,7073,111,24883%42
6NEONEO8,5296,50010,00065%13,122
7LitecoinLTC8,0565,5058,40066%14,636
8StellarXML8,0121,843,12310,353,10518%43
9EOSEOS6,84864,528100,00065%1,061
10NEMXEM5,709900,000900,000100%63

年末年始にかけてあれだけイケイケどんどんだったビットコインがなんと100万円を割り込む事態に。時価総額で比較してもイーサリアム(ETH)との差が縮まってきています。

また一時期400円を超えたリップルも100円を割り込みましたし、今回ハッキングされたNEMも63円と大下落。

この業界マジ変動が激しすぎますわ・・・。

 

ただよく見ると今回の暴落トレンドでもほとんど価格下落がない通貨もあります。

TOP10内でみると、NEOとかStellar。国内取引所が扱っておらず日本人ユーザーの売買動向を受けにくいからかな??

 

NEMは今が仕込み時なのか?

コインチェックにNEMを預けていたユーザーに対しては、コインチェックが自己資金を原資に 1NEM=88.5円で返金されるようです。もし、本当に履行されるのだとしたら、コインチェックのNEMユーザーはちゃっかり得した感じになりそうですね。

また、見方を変えればNEMの価値をコインチェックが88.5円で担保している状態。であれば60円台で買える今はチャンスなのかもしれません。

とはいっても国内で買える取引所がZaifしかないっすけど・・・。投資は自己責任で!

 

2018-03-04の仮想通貨時価総額ランキング

コインチェック騒動から1ヵ月以上が経過。日本円の出金は再開されたものの、仮想通貨の取引やNEMの保障については全く音沙汰なし。

凪状態の現在の仮想通貨時価総額を算出してみました。

順位名前略称時価総額
(億円)
発行数
(万枚)
発行上限
(万枚)
発行率1単位あたり
の価格(円)
1BitcoinBTC201,0551,6902,10080%1,189,736
2EthereumETH87,9449,797-#VALUE!89,762
3RippleXRP37,5483,909,1969,999,30939%96
4Bitcoin CashBCH22,3061,7002,10081%131,223
5LitecoinLTC12,2045,5478,40066%22,001
6NEONEO8,2986,50010,00065%12,766
7CardanoADA7,9092,592,7073,111,24883%31
8StellarXML6,9781,846,81110,353,10518%38
9EOSEOS5,89170,554100,00071%835
10MoneroXMR5,7701,579-#VALUE!36,551
11IOTAIOT5,518277,953277,953100%199
12DashDASH5,0327931,89042%63,487
13NEMXEM3,395900,000900,000100%38
14TRONTRX3,3066,574,81910,000,00066%5
15Ethereum ClassicETC3,24610,027-#VALUE!3,237

NEMはお眠りになった

ビットコインは地味に100万円台を回復。他の仮想通貨も徐々に値を戻すor横ばい状態です。

で、コインチェック騒動で一躍注目の的となったNEMは・・・

63円→38円にまで下落してしまいました。比率にして44%減。エグイ。

コインチェックから盗まれたNEMが着々と売却されていることから、売り圧力が増加したようです。

実は私もNEMを保有していたのですが、落ち着くまでかなりの時間を要すると判断し、すべて損切。(@50円台のとき)

zaifのチャートを見ると、出来高もどんどん減少。この雰囲気だとNEMが20円台に到達するのも時間の問題のように思います。

NEMはAPIが使いやすくエンジニア界隈で人気であり、コミュニティも良好であるため好きな仮想通貨ではあったのですが、このだらしのないチャートをみると、ガチホする気は失せてしまったのが正直なところです。

 

2018-08-09の仮想通貨時価総額ランキング

いやはや前回から約半年ぶりの更新です。仮想通貨の話題はすっかり落ち着いちゃいましたねー。

実は6月下旬に渋谷のNEMバーへ行ってきたのですが、お客さんはまばら。店員さんいわく、仮想通貨全体の相場が下落とともにお客さんの入りも少なくなったそうです。

渋谷にある仮想通貨バー NEMバー

入店した平日21:00頃の様子。私たち含めてお客さんは2組だけでした。

仮想通貨市場がこれから回復基調に乗るかどうかは、NEMバーを定点観測するといいかもしれません。

さて現時点の時価総額ランキングは下記のとおり。

順位名前略称時価総額
(億円)
発行数
(万枚)
発行上限
(万枚)
発行率1単位あたり
の価格(円)
1BitcoinBTC120,5471,7202,10082%700,933
2EthereumETH40,24410,120--39,765
3XRPXRP14,3983,929,9879,999,30939%37
4Bitcoin CashBCH11,2821,7282,10082%65,284
5EOSEOS5,60590,625100,00091%618
6StellarXML4,1231,877,14010,353,10518%22
7LitecoinLTC4,0525,7768,40069%7,015
8CardanoADA3,3022,592,7073,111,24883%13
9TetherUSTD2,673240,714--111
10IOTAIOT1,883277,953277,953100%68
11TRONTRX1,7646,574,81110,000,00066%3
12MoneroXMR1,6951,627--10,420
13Ethereum ClassicETC1,69510,364--1,635
14NEONEO1,5816,50010,00065%2,433
15DashDASH1,5638251,89044%18,955
16Binance CoinBNB1,2829,55120,00048%1,342
17NEMXEM1,202900,000900,000100%13
18TezosXTG1,05660,74976,33180%174
19ZcashZEC8034532,10022%17,713
20OmiseGOOMG69414,02514,025100%495

仮想通貨の相場がズルズル下がっている

3月時点の相場からさらに下落。上位3位の銘柄には変化はありませんが、3月時の価格と比較すると

  • ビットコインは 41%ダウンの 約70万円。
  • イーサリアムは 56%ダウンの 約4万。
  • XRPは 62%ダウンの 37円

いやーコインチェック騒動に一定の決着がついた後も冷え込みが継続しています。

NEMは損切してて良かった

3月に約50円で損切りしたNEMですが、現在価格は13円!

67%も下落してました。いやー頑固にホールドせず、損切りして良かった・・・。損切も重要なスキル。雑貨屋ブルドックで鍛えられました笑。

 

とはいえ実はNEMは20円を切ったあたりから少額ずつ買い戻しています。ゴーヤにちなんで580XEM単位で。

次に買い戻すタイミングは10円を切った位ですかね。

仮想通貨の相場回復は年単位の時間が必要

仮想通貨はオワコンなのか?と思われている方が多いかもしれませんが、私自身は回復する時期が来ると考えています。

実際にブログ画像を香港の方と国際取引した経験から、決済ツールとしての利便性を実感したからです。

これまでの歴史を振り返っても、新しいものはトライアンドエラーを繰り返しながら世の中に出てきました。今はインフラが整備されている時期。

個人的に仮想通貨が再び輝きはじめるのは3年後かなと。

根拠は下記2点

  • マウントゴックス事件発生@2014からビットコイン高騰@2017までの周期
  • 2020年オリンピック後、さらに増える訪日外国人が決済ツールとして利用

未来の事を想像するのは楽しいですね!

つづく

不定期に定点観測を行う予定です。

 

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