【意外と歴史浅い】なぜ?結婚式のご祝儀3万円習慣は、合法的なカツアゲである。

先日の館林に行った際に見かけたこの看板。

 

no title
結婚式・葬式は簡素化しましょう

 

このフレーズで思い出したのが

日本の不条理な習慣、ご祝儀。

 

冷静に考えると、友人の幸せを祝うにあたって

なぜ3万円という高額なエントリー費を支払わなければならないのか?

選択権があるならまだしも、有無を言わせず徴収なんておかしい!

今回はこのテーマについて長年考えてきた、私なりの考えを述べようと思います。

 

ご祝儀3万円がもたらす弊害

今までの経験則ですが25歳を過ぎると

周りの友人が結婚し始め、

毎年2-3回結婚式に招待されるという経験を踏みます。

 

はじめの頃は、結婚式というイベントそのものが新鮮に感じられるのですが

段々と出席するにつれて、その決まりきったパターンに飽き飽きしてきます。

動画やら、出し物やら、お色直しやら、サプライズやら、両親への手紙やら・・・

あぁまた例のコレねって感じ。超デジャブ。

 

でその毎度のイベントを味わうために3万円もコストがかかるとなると

ちょっと割り合わないんじゃない?とか俺たちその場に立ち会う必要ある?

って思うわけです。いや、感動的は感動的なんですよ。

けど3万円あればディズニー4回は行けちゃうよと。

 

 

女性なんかは美容院に行ったり、前の結婚式とカブらないようにドレスを買い足したりと

ご祝儀3万円以外に高額なコストが発生しています。

 

結果

  • 表向きは招待してくれてありがとう!やっぱ感動だね!と装うものの
  • 裏側では、はぁーまた結婚式かぁ。お金ないよ。出たくないという

本音と建前が大きく乖離する現象が起こってしまうのです。

 

結果yahoo知恵袋では、ご祝儀によるトラブルが溢れかえっています。
ご祝儀 トラブル

ついでにtwitterも引用。

 

 

 

 

 

 

これ精神衛生的によろしくない。

 

せっかくのめでたい場なのに陰で不満が噴出してるってお互い不幸ですよ。なんなんだよこのおかしいねじれ構造。

 

そもそもなぜご祝儀は3万円なのか?

ご祝儀3万円って、さも昔からの決まりきったしきたりのように言われていますが

結婚式の歴史を調べてみると、30年ほどしかないんですね。

バブルで金回りが異常に良かった時の基準が、そのまま継続されてるだけなんです。

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※各種情報から私が統合整理作成 高画質PDFファイルはこちら
※主要出典:三澤武彦さんの新・日本の結婚式の歴史が詳細解説されていて参考になります。

そんな歴史の浅い習慣をタテに「ご祝儀3万円は常識でしょ!」という論理を振りかざし

やたら多くの人を招待して、徴収したご祝儀を元に派手な結婚式を挙げている人をみると

これカツアゲじゃないかと思うわけです。

 

さらにその後離婚となると、もはや「ぼったくりバー」。

ただ、ご祝儀を挙式費用の足しにした方が悪いわけではありません。

きちんと慣習に基いて行ったのですから。

だからぼくはこの慣習・システム自体がおかしいと思うんです。

時代背景の変化

バブル時期は、

  • 非正規雇用率も低く収入格差も大きくなかった
  • 未婚率も低かった

出典:内閣府HP 内閣府HP

ことから、ご祝儀を出したとしても、自分たちが挙式するときに回収できるという互助精神的な前提基盤がありました。

 

しかしながら現代は、雇用体系も多様になり未婚率も上昇。

つまり全員が公平にご祝儀を回収できない時代。

 

先行して結婚した者は、ご祝儀を回収し自分の懐はほとんど痛めなくてよい一方で

結婚しない者はどんどん搾取され続ける、いびつな構造。

 

なのでご祝儀だけで挙げられることをウリにした

スマ婚の電車広告をみると、ものすごい怒りと違和感を覚えます。

他力本願すぎ!全然スマートじゃねぇ!

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出典:横浜ブライダルフェア体験記

 

 

時代背景が変化したのなら、ご祝儀3万円という習慣も変化すべきだとぼくは思います。

 

けどこれを表立って言うと角が立つんですよね~

なのでこのブログの場を借りて発信してみました。

本来はゴーヤブログなんですけどね、ちょっとジャンル広げていこうと思います。

 

そういうお前はどんな結婚式あげたのよ??

身内だけで海外ハワイ挙式しました。

 

理由は

  • 突き詰めると両親への感謝が結婚式の目的となった。
  • 自分たちが抱いていたご祝儀に対する疑問不満を自分たちの挙式で他の人に味あわせたくなかった。

それに海外で挙げたほうがよっぽどシンプルで合理的なんですよ。

・国内の余計なオプションがない分費用が安くなる。

・新婚旅行も兼用できる

・お互いの両親同士が旅行を通じて仲良くなる。

・招待者の選定にあれこれ悩む必要ない

・ハワイはハズレがない

他参考:海外挙式メリットデメリット

 

特にうちの両親は新婚旅行以来海外に行ったことがなかったので、大いに喜んでくれました。

はじめは、国内で昭和的に人を多く招待して実施スべきだと反対されたのですが冒頭の作成資料で説明し、納得してもらいました。

 

他にもお金をかけずとも良い結婚式ってできると思うんですよね。だって昔は公民館などでご近所同士協力しあってやってたんですから。

そのほうが身の丈の範囲で相手の幸せを祝えて健全だと思います。

 

ちなみに、私の地元、広島の世界遺産、厳島神社で式だけ挙げるなら10万円でいけますよ。

参考:宮島観光手帳

 

 

この狭苦しい現代結婚式のフォーマットぶっ壊したいです。

当記事が、結婚式に悩む人の役に立てれば幸いです。

 

 

今日の一句

”ご祝儀で 生まれる不幸を なくしたい”

【意外と悪くない?】未婚率の変動で、ご祝儀収支がどのように変動するのかシミュレーションしてみた。

2018-12-20追記 執筆から3年後にバズりました・・・

ご祝儀の歴史を調べる上で参考にさせて頂いた三澤武彦さん執筆の本。カメラマンとして色んな結婚式の撮影に携われる中で、疑問に感じる事があったことをきっかけに歴史を調べられたそうです。この本はその1つの集大成。Amazonで一部なか見を閲覧できます。

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12 件のコメント

  • ハワイ結婚式素敵ですね!
    ご家族と和気あいあい、私もこういう結婚式がしたいな。
    私の親戚も地元の歴史がある神社をかりて身内と友人数名を呼んだ結婚式をしましたが、費用は衣装費も込め20万円ほどだったと言っていました。
    そのあとは近くの森の中にあったオシャレなレストランで食事。
    天気も良く趣もあったところでそれも素敵な結婚式だったと思います。
    広告に平均予算何百万円!なんで書いてあるようですが、そんな金額にどーやったらなるんだって不思議でしょうがないです。
    招待客に当然のごとく3万円ほど包ませて、なんと自分の結婚式費用の足しにするなんて発想が信じられませんね。
    バブルに生まれたブライダル業者がこのご時世に必死なんでしょうが、それに乗っちゃう人もどうなんだ…って正直思います。

  • ハム太郎さん
    コメントありがとうございます。
    トータル20万円はすごくリーズナブルでいいですね!
    結婚式というフォーマットはそろそろ刷新する時期にきているんじゃないかなと思います。
    ハム太郎さんも理想の結婚式が実現できるといいですね◎

  • よく25歳で第一次結婚ラッシュ来るよーと言われますが来なかったので油断してたら、27歳で立て続けに3件決まりました。実際ご祝儀3万+二次会やドレス、ヘアセット代がかかります。一人暮らしの家賃を払い、節約のため出かける時は安い路線を調べたり自炊したり…。祖母の介護を終えた母へも旅行をプレゼントしたいのに、人の結婚に10万以上も使うのかと思うと泣けてきました…。もちろん結婚はおめでたいですし、結婚式をやるのは自由です。でもやるからには1日使って自分達のために来てくれるゲストの費用を自分達で負担してほしいです。結局本人に負担させるなら、潔く招待状ではなく請求書とでも書いてほしい。

    私は結婚の予定もありませんが、結婚するとしても結婚式は全く興味ないのであげないと思います。もしあげるにしてもご祝儀は絶対受け取りません。自分と同じような気持ちの人を一人でも減らしたいです。他の人と同じように結婚式をあげてご祝儀を受け取らないで驚かせてやりたいですね。

    少し前まで散々ご祝儀ツライよーと言ってた友人が、絶対来てね!予定入れないでね!と言ってきました。自分が優位な立場になると人のことは考えられなくなるんでしょうか?不思議です。

    こんなこと考える自分は心が狭いかな?とか思ってましたが、同じような気持ちの方がいて安心しました。単に価値観の違いですもんね。長々と失礼しました。

    • 私も激しく共感いたしました!!!
      結婚式って、「招待」するものなのだから、負担するにしてもせめて食事代だけにして欲しいと思います。
      余談ですが、体調不良で当日行けなくなったら、キャンセルできないと当然のことのように費用請求されたことがありました。本人は無意識ですが、「招待してやってる」という上から目線なのかなと感じてしまいました。

      私も自分が式を挙げるときは、ご祝儀は受け取らず、驚かせたいです。
      もっと時代に合ったゲストに喜んでもらえる式にしたいです。

      まずは私たちが発信者になって、世の中に広めたいですね。
      頑張りましょう!

    • めろんさん

      コメントありがとうございます。
      やはり女性の方は大変ですよね。男ならスーツ来てれば格好はつくんですが、女性の場合使いまわしが難しいから都度買うと妻が言ってました・・・。

      「少し前まで散々ご祝儀ツライよーと言ってた友人が、絶対来てね!予定入れないでね!と言ってきました。」
      これ、ぼくも最近似た出来事があってなんか残念な気持ちになったことがあります。大学時代の親友だったけにガクっときましたね・・・。

  • この記事に全く同感します。

    そもそも、歴史でも文化でもなく、バブル期に出来た流れを常識として語る人たちの気が知れません。

    結婚式はみんなに気持ちよく祝ってもらいたいですよね。

    • コメントありがとうございます。

      「常識」というのは10-20年もあれば簡単に作り上げられてしまうもんなんだなと思うと、ホント気にしない方がいいなって思います。

      はやくこの慣習がなくなってほしいものです!

  • そのような背景で、この文化が成立して居たんですね。スマ婚についても、ご祝儀の基盤を知らず単に「シンプル化」したものだと思って居たので改めて衝撃的です。この慣例によって結婚を純粋に祝いに行きたい気持ちに、躊躇いが生まれるのは本当に残念です。気軽に集まって、人と再会して、楽しんで、そんな形の方がお互いに良い関係を築ける気がします。将来そんな場が提供できたら嬉しいです。

    • コメントありがとうございます。

      おっしゃる通り、結婚式がもっとカジュアルに安価にできる慣習ができるといいなーって思います。地道に進めていきましょう!

  • 単に『ホテル結婚式』とかの高コストタイプの結婚式が主流になったから、その費用を回収するために祝儀が高くなっただけで、バブルだからという理由付けは短絡的だなあ。

    • 「ホテル結婚式」や結婚式場での結婚式が高コスト化したのがまさにバブル期な訳です。
      あの頃のホテルや結婚式場での結婚式は派手な過剰演出が流行していてこのために結婚式の費用が高額化したわけです。
      (参考)
      https://kazoku-wedding.jp/howto/party-gorgeous-style/

      当時、学生だったけどテレビのニュースや新聞、雑誌の記事を見て
      「なんなんだかなぁ……」
      と思った次第です。

  • バブルだからではない。時代の変化。
    昭和初期と同じで良いはずがない。

    出したくなければ出席しなければ良いだけ。

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