【モノからコト消費へ】最前線をラオックスの決算資料から読み解く!

ラオックスの業績はインバウンド消費の写し鏡

2015年は中国人観光客による爆買いが話題になりましたが、最近では モノからコトへ 消費スタイルが移行しているというニュースをよく聞きます。

けどぶっちゃげ実際どのくらい進んでいるのかって実感が湧かないですよね。

 

しかし数値でイメージする1つの方法があります。

それは、訪日観光客 モノ消費の象徴とも言える免税店ラオックスの決算資料!

 

 

ラオックスの四半期業績推移をグラフ化してみた

というわけで本家HPで公開されているIR資料を元に、最近の四半期業績推移をグラフ化してみました!

 

laox-gyouseki

(出典:ラオックス決算短信資料より作成)

 

売上高は2015年7-9月をピークに下降トレンドへ。

営業利益はスキージャンプ台のように急降下してます。

 

大丈夫かラオックス!?

 

ラオックスの株価推移

株価も見てみましょう。

laox-chart

(出典:yahooファイナンス)

 

あーれー!業績が下降トレンドに入った2015年8月頃をピークにどんどん下降してます。。。

買わなくてよかった・・・(ッホ)

 

 

なぜ急激に業績が悪化したのか??

8月に発表されたラオックスの2016年第二四半期決算説明資料 P4 によると・・・

laox-kadai

・円高・顧客志向の変化により顧客単価が低下

・個人旅行者(FIT)増加による顧客分散

と書かれています。

 

さらに生々しい資料がありました。

<参考資料>当社レジ通過数推移および平均顧客単価推移

laox-rejitanka

(出典:ラオックス2016年第二四半期決算説明資料 P4)

 

上半期のみの比較ですが2015年と2016年を比較すると

・レジ通過数は増えているが

・平均顧客単価は最大43%低下(6月)

とモノ消費の急速な減少を実感できます。

 

 

ラオックスの大幅方針転換が10/27に発表された。

これら外部環境変化のインパクトは非常に大きかったようで

2015年2月に公表された中期経営計画を大幅に修正することを10/27に発表しています。

laox-plan

(出典:ラオックス中期経営計画の修正に関するお知らせ

 

コト消費事業への着手開始とのことでしたが具体的には下記のようです。

1)物販からコト消費への対応ビジネスの多様化をはかりトータルサービスにて顧客満足度をあげていきます。

【体験型のコト消費事業への進出】・複合施設運営を皮切りに、飲食、エンターテイメント、不動産等

【メイドインジャパンのMD強化】・日本のカルチャー、ファッションという視点からの商品カテゴリーの幅を拡大

(出典:中期経営計画(修正)P13)

 

 

インバウンド市場は飛躍的に伸びていく

訪日観光客の嗜好が大幅に変わってきてはいますが、流入数としては 15年後の2030年には 3倍 になる見込み。

市場は拡大しつつも嗜好の変化にいかに対応できるかがキーポイントになりそうです。

laox-graf

(出典:ラオックス2016年第二四半期決算説明資料 P11)

 

まとめ

インバウンド市場の変容をラオックスという国内最大の免税店視点で見てみました。

インバウンド関連にご興味ある方は、ラオックスの動向をマークしておくと良いかもしれません。

そしてラオックスのコト消費対応が成功すれば、株価も復活するかもしれません。

 

 

今日の一句

”ラオックス 見れば分かるよ 最前線”

記事良かったらシェアしてね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください