【牡蠣の生産量】世界ランキングを調べたら某国が圧倒的だった。

⇒牡蠣関係者も唸るほどマニアックな牡蠣クイズこちら

ども!広島出身だけど、小さい頃は牡蠣が嫌いだったカタオカ(@peterminced)です!

先日広島産・北海道産の牡蠣食べ比べ会を実施したのですが、主催側として牡蠣のこと勉強しなきゃと思い、マーケットデータを調べてみました。

国内サイトでは有料会員になれないと見れなかったり過去の推移が不明だったので、海外サイトまで範囲を広げてリサーチ。

OECD(経済強力開発機構)に膨大な世界の水産物データを発見したので、抽出し分析したものをご紹介します。

1位 圧倒的な中国 483.4万トン

広島県広島市という牡蠣の国に生まれたこともあってか、正直広島が牡蠣の生産量世界一だと思ってました。てか牡蠣って日本特有の食品なんじゃないのと。

しかしフタを空けてみると・・・

圧倒的中国!483万トン!!

2位韓国に18倍もの差をつけてダントツの1位です。

文献などで得た情報によると、中華料理によく使われるオイスターソースに使われたり、乾燥させて干し牡蠣として食べる習慣があるんだとか。

柿だけじゃなく牡蠣も干すんですな。

ちなみに広島県の牡蠣収穫量は10万トン前後なので、中国の牡蠣生産能力 = 広島県50個分ということに。世界の壁は高い。。。

中国はどんどん生産力を向上させている

さらに掘り下げて、ここ10年くらいのトレンドを調べてみると・・・

2010年頃から急激に生産量を伸ばし、年々増加するトレンドに入っています。

食品商社に勤務されていた方の情報によると、外食用としてけっこう日本に入り込んできているんだとか。

チャイナパワーおそるべし!

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中国の牡蠣生産方法

一体どんな方法で生産しているのか気になったので、中国の検索エンジン百度(baido)で「牡蛎 养殖」と検索。

宮城県のようなブイ型だったり

china-oyster-baido

テトラポット的なものにくっつける地撒きの上位互換版?

おばちゃんが屋外で牡蠣の整形作業?

なかなかワイルドです。

少し前の広島では、多くの中国人労働者が牡蠣のむき身作業を支えていました。

ひょっとしたら彼らが母国に帰って、生産量向上に貢献しているかもしれませんね。

牡蠣産地ランキング2位:韓国(26.9万トン)

日本よりも上回る収穫量だったのが韓国。

牡蠣料理専門のチェーン店があるほど大衆に普及しています。

(出典:konest

韓国旅行サイトを見てみたのですが、バリエーションがとても豊富ですね。

牡蠣クッパは700円前後と安いので、牡蠣で食い倒れられそう。

牡蠣産地ランキング3位:日本(15.9万トン)

3位にノミネートしたのが我が国日本。ちなみに2016年の広島県の収穫量は9.6万トンだったので、国内シェアは約60%です。

日本の牡蠣産地ランキング 2017

さらに都道府県別に産地ランキングを作成しました。1位は圧倒的に広島。牡蠣の統計って世界でも国内でも圧倒的に強いやつが1ついるみたいな構造になりがちなんですかね?

個人的には九州や新潟で収穫できるのが意外でした。

国内収穫量のトレンド

ちなみに収穫量のトレンドはやや下降気味ですが、内訳を見ると東日本大震災で宮城県産の牡蠣が一気に落ち込んでしまったから。

ではありません。

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牡蠣産地ランキング4位:アメリカ(14.1万トン)

実は牡蠣とアメリカの歴史は密接な関連があります。

西部開拓時代、労働者たちの貴重なタンパク源となったのが牡蠣。

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(出典:NEW YORK POST

今では世界最大の都市となったニューヨークですが、当時マンハッタン島では多くの牡蠣が獲れたらしく、労働者にとって安価に美味しく食べられる栄養源として重宝されました。

そういった歴史背景もあって、ニューヨークでは100年以上の歴史を刻むオイスターバーが存在します。

ちなみに現在は生活排水の問題もあり、ニューヨークの牡蠣は食べることはできません・・・

牡蠣産地ランキング5位:(6.5万トン)

ヨーロッパで一番牡蠣を食べる国がフランス。

元々ブロンという平型の牡蠣が養殖されていましたが、1960年代に病気が発生しほとんどが全滅。病気に強い宮城県産の種牡蠣を導入して復活した歴史があります。

【今日のプチ知識❓】 #勤労感謝の日 の今日は #牡蠣の日 でもあるそうです。1967年、絶滅の危機に瀕したフランスの牡蠣養殖を救ったのが、三陸産の牡蠣でした。そして2011年3月11日の津波の後、今度はフランスから牡蠣養殖業者が三陸に恩返しに来ました。牡蠣は日仏をつなぐ友情の美味なのです。 pic.twitter.com/TRxnRLWxHn

— フランス大使館 (@ambafrancejp_jp) 2018年11月23日

また、フランス出身のナポレオンがイギリスに攻め込んだのは、テムズ川の牡蠣生産地を手に入れるためだったという説も。強い兵士には強いタンパク源が必要ですからね。

世界で一番美味い牡蠣はオーストラリアのタスマニア産?

ちなみに調査をする上で「世界の牡蠣事情」という文献を読み込んでみたのですが、世界14カ国の牡蠣を食べた筆者によると、オーストラリアのタスマニア産牡蠣が最高に美味しかったとのこと。       View this post on Instagram    

What a beautiful oyster #oysters #tarkinefreshoysters #tarkinedrive #tarkinecoast #qualityoverquantity

Tarkine Fresh Oystersさん(@tarkinefreshoysters)がシェアした投稿 – 2018年11月月18日午後4時26分PST

オーストラリアの牡蠣収穫量ランキングは10位で1.1万トン。王者中国のわずか0.2%

収穫量と品質は必ずしも一致しているわけではなさそうですね。

まとめ

小さい頃から「広島といえば牡蠣、牡蠣といえば広島!」と耳にして育ってきたので、牡蠣は日本特有の食べ物だと思っていました。が、世界に目を向けると予想以上に世界が広かったです。

牡蠣がこんなにディープな世界だったとは。世界ランキングは知識として知っておくと驚かれること必須なので、オイスターバーに行ったときの話のネタにしてみてください。

今日の一句

”牡蠣世界 圧倒的な チャイナパワー”

こんなの作ってみました。

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