家業承継のため1年間大阪・兵庫に単身赴任するの巻




急な話なのであるが、3/8より1年間単身赴任することにあいなった。理由は実家の家業であるカバン屋の承継準備である。

両親もいい年なので、去年の秋頃から家業どうするべみたいな議論が家族間で活発に議論されるようになった。

  1. 数年後に向けて廃業
  2. 友好的な取引先へ事業譲渡

元々はこの2つの選択肢であった。しかしながら土俵際になるとやはり1世紀以上に渡って蓄積したものがなくなるというのはなかなか辛い。しかも自分にも一因があるとなおさらである。

家業持ちは常に「継がなければならない」という十字架を背負っているのであるが、割り切ってその十字架をブン投げるのは至難の業である。

自分が現在健康で大きな不自由なく暮らせるのも家業という事業基盤があったからだ。それを見て見ぬ振りして見殺しにしてしまうのはやはり倫理的に引っかかるものがあるのだ。自分が死ぬ間際にそのことでうなされることは容易に想像できた。

この数カ月間はおそらく家族で一番家業について議論した期間だった。実家と私のいる東京、そして弟家族がいる広島某地の3拠点をつないだ ZOOM家族会議は毎回22:00~深夜1:00くらいまで及んだ。1GB分のクラウドレコーディング枠は毎回火を噴いていた。

普通の一般的な会社でオンラインミーティングが3時間にも及ぶことはない。しかし家業の場合親子や兄弟間の感情が絡んでくるため、用件だけでは済まないのである。

弟に継がせるズルい兄

物理的な距離を考えると、同じ広島県内に住む弟が次ぐのが最適である。そして兄である私は東京から遠隔支援。うーんイイジャナイ!

そこで、家業の持つ長い歴史による信用力、長期取引による安定性など、いろんなエサを吊り下げて弟をその気にさせてみたのだが、まぁ都合の良すぎる話なのである。

弟自身は比較的前向きではあったが、冷静に考えて彼は公務員。最強安定カードを切っていきなり家業の世界にダイブさせるのは彼自身不安を感じていたしリスクが高い。それを安全地帯からそそのかす兄。なんとカッコ悪いことか。

じゃあだれが先陣を切るのか・・・?

長男だから我慢できた

長い沈黙の中、一人の男が口を開いた。

「じゃあ俺やるわ」

やはり長男なのである。兄貴である私が背中を見せるときなのだ。

鬼滅の刃で炭治郎が言ってた「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」というセリフ、今特に染みるぜ。

うまくいくのか、できないのか?やってみないと分からない。やらないまま諦めたらきっと死の淵でうなされる。だったらやるだけのことはやって後悔しないようにすればいいじゃないか。

完全ノープランで会社辞めても、フリーランスとして4年間生き残ってきたじゃないか。趣味ではじめた水耕栽培もTVで取材いただけるほど実績がつくれたじゃないか。あんなに複雑怪奇な用語ばかりのマイクロドローンだって知識ゼロからそれなりに形にすることができたじゃないか。

「頑張れ炭治郎頑張れ!! 俺は今までよくやってきた!! 俺はできる奴だ!! そして今日も!! これからも!! 折れていても!! 俺が挫けることは絶対に無い!!」

またしても鬼滅のセリフが脳内をこだまする。

1次情報を得るために単身赴任

ひとまず長男の私が承継するという路線に決まったのであるが、うちの家業はどちらかというと商流の中~下の領域を担当している(企画~販売)。

しかしながら現在取り扱っている商品がそういった過程を経て生産されているのかについては十分に把握していない。2次・3次情報なのである。強い製品をつくるのであれば源流域も知っていたほうができることの幅が広がるに違いない。

ではどうするか?

という段になった時、ある関西の取引先から1年間現場見て修行してみないかという提案を頂いた。

1年間。関西。

そう私の今の生活拠点は東京。取引先も東京。家族も東京なのである。おまけに妻はまだ看護大学4年生。実習課題に育児ワンオペは超ハードモード。知恵を絞れ炭治郎!後悔なく死ぬためにはやるしかないんだ!あれこれ頭をひねり出した結果出た結論。それは

  • 1年間単身赴任。ただし1ヶ月に1回位は帰京する。
  • 妻の看護実習期間である5-7月は東京で生活しながらできることを探す
  • 今の仕事は大幅に縮小し、合間にリモートでできるものを残す
  • 関西の取引先さんとは業務委託契約を結び働き方に柔軟性を持たせる。

なんとか落とし所は見つかった。あとは行くのみ。

第一関門:兵庫のミシン現場を突破せよ

関西の取引先からまず下されたミッション。それは兵庫県にある製造工場にてミシンをひたすら踏み現場感を会得すること。今までノートPCのキーボードを叩いていた生活から180度変わるのである。

しかも2-4月はカバン業界、超ド繁忙期。朝から晩まで縫い続けても仕事が終わらないほどカオスらしい。終わりがないからけっこうメンタル的にきついよ!とのたまう取引先。

まじか、事業承継どころかまずは生きて帰ってこれるかじゃなないか。

というわけで3/8より私は兵庫県北部のとある地域にてカバン作りの修行に突入することにあいなりました。この過酷な兵庫ミッションを無事突破できれば、次は大阪ミッションに入る予定。

というわけで、関西におられる皆様、どうぞよろしくお願い致します。

3/8(月) 12:38 兵庫送迎待ち中新大阪駅2Fのスターバックスにて

今日の一句

”ヘルミッション 長男パワーで 乗り越えろ”

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2 件のコメント

  • コロナ大変だけど、大丈夫??
    上海から帰ってきたよ。
    コロナが落ち着いたら、大阪でお酒でも飲もう。

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