【ネタバレなし感想】ゴジラ キングオブモンスターズをシンゴジラと比較しながら鑑賞した。

ハリウッド版ゴジラの新作ゴジラキングオプモンスターズを公開初日の5/31(金)に見てきた。

息子と土日の週末に見ることもできたのだけど、ゴジラ検定合格者・東宝株主としてやはり初日に見なければという謎の使命感に駆られ、私は客先での業務を終えTOHOシネマ日比谷にダッシュしたのである。

 

私はvsシリーズ世代

ゴジラにハマってしまったのはシンゴジラがきっかけだったが、世代的には1990年代に一世風靡したゴジラvsシリーズ世代である。

  • ゴジラvsモスラ
  • ゴジラvsメカゴジラ
  • ゴジラvsスペースゴジラ

を母親に連れて行ってもらった記憶がある。

 

モスラの歌はすごく耳に残ったし完全にコスモスに恋してた

スーパーメカゴジラのガルーダ合体はカッコ良すぎて小学校で友達とガルーダごっこしていた記憶がある。

スペースゴジラに出てくるモゲラもカッコよくて、ガチャポンで人形当てたときはえらく興奮した。

ポスター画像

(出典:映画.com

 

国内ゴジラ全29作品とアメリカ版(1998と2014)はゴジラ検定受験を機にすべて見たけど、やはり自分が好きなのは川北紘一さんが特技監督として関わられていたvsシリーズである。

ゴジラキングオブモンスターズをみた感想

 

前置きが長くなってしまったが、映画を鑑賞した直後に書いた感想。

 

ざっくりいうと

  • 人間ドラマはクソ。全く感情移入できない。
  • けど怪獣描写・バトルがすげぇ!

この2点に集約される。

 

vsシリーズ的にいうと、「極彩色の大決戦」がいたるところで行われるのである。

 

またゴジラシリーズを見ていた人なら分かるオマージュポイントが各所に散りばめられて興奮する。

私はバトルの最終シーンで、ゴジラvsメカゴジラのファイヤーラドンがゴジラと合体するシーンが思い起こされ、胸が熱くなった。

(出典:魂ウェブ

 

マイケル・ドハティ監督は相当なゴジラオタクだということは知っていたけど、やはり怪獣愛に溢れている人がつくる怪獣映画は見ていて優しい気持ちになる。パシフィック・リムのデル・トロ監督のような安心感だ。

 

モスラ好きなら満足すること間違いなし!

鑑賞前にちょっと心配していたのがモスラ。日本版の可愛らしい造形から本物の昆虫を意識した尖ったイメージに変更されたのだが、これはこれで全然問題なかった。モスラが現実世界に現れたらきっとこんな形状なのだろう。強さと美しさと可愛らしさがうまく調和したすばらしいモスラだった。

 

映画終わった後、うしろを歩いてた中年のご夫婦が「あ~もうちょっとモスラ見たかったなぁ~」とボヤいてたのが印象的だった。

image

(出典:ゴジラキングオブモンスターズ予告編

 

あと良かったのは音楽。あの耳に残るモスラのテーマがオリジナルの音階をしっかり残しつつグローバル版として正当進化していた。あの音は南米の笛ケーナなのかな?

Amazonプライムで無料で聴けるので鑑賞前の方も見終わった人も是非聴いてほしい。

怪獣同士の対決構造が新鮮

今までのゴジラシリーズは

  • ゴジラvs◯◯
  • オール怪獣vsキングギドラ

という対決構造だったが、今回は今までにないグループ分けがされていて「おぉ、こんな分け方があったのか!」と新鮮。

(出典:ニコニコ動画

 

あと4大怪獣以外にもちょこちょこ怪獣が出てくるのだが(全部で17体)、ゴジラ昭和シリーズのあの怪獣!?と思わせるものもあってスクリーンに釘付けにされてしまった。

 

ゴジラが強すぎてキングコングが心配

ゴジラキングオブモンスターズの次回作は「ゴジラ vs コング

超強力な放射熱線を有するゴジラに対して体術しか持ち合わせていない丸腰キングコングが果たしてまともに戦えるのか、今回鑑賞して余計な心配をしてしまった。

image

1962年に公開されたキングコング対ゴジラでは、キングコングが高圧電線に触れ帯電体質になることで放射熱線を無効化できる神スキルを入手したが、次回作ではどんな裏技が出てくるのか楽しみである。

 

一番のモンスターは母親

冒頭人間ドラマがクソと書いてしまったが、本作のキングオブモンスターは誰かと聞かれたら、私はこの人を挙げたい。

image

もうね、ホント自分勝手。この1人の暴走母ちゃんのおかげでどんだけの人たちが迷惑被ったのか分かってんのかYO!

終始イライラ。キングオブモンスターとはモンスターペアレンツの事?

このイラつかせる暴走ぶりも含めて見ごたえがある。私同様にイライラした人がいたら是非コメント欄に書いてほしい!

 

拡散力のキングオブモンスターズ・深さのシンゴジラ

あと直近のヒット作、シンゴジラのと対比して考えてみた。実は正直なところ私の心に深く刺さったのはシンゴジラの方。それは

  • お役所文化
  • 福島原発事故
  • 見慣れた東京の光景
  • 毎日を支えてくれる通勤電車

といった日本人独特の文脈・ツボをピンポイントで突いてくるから。

 

一方ハリウッド版ゴジラ、キングオブモンスターズは前提知識・国固有の文脈なしに楽しめる純粋な怪獣プロレスバトル。この概念を図にまとめたのがこちら。

 

 

シンゴジラは国内興行収入82.5億円と大ヒットしたが、実は海外ではそれほどヒットしていない。

一方前作ハリウッド版ゴジラは全世界で500億円以上の興行収入。やはりグローバルな拡散力がある。

 

以上を踏まえると

  • 国内版ゴジラは、ゴジラ文化を深め
  • ハリウッド版ゴジラはゴジラ文化を国境を超えて伝導する

そんな役割分担ができあがってるのかなと思った。

 

まとめ

以上いろいろ書いてしまったがまとめると

  • ゴジラファンとしては満足度◯
  • 株主目線では興行収入期待大で◎

という感じ。

 

前述したように日本人の文脈というところを抜きに楽しめるので、子供連れで鑑賞するのにピッタリの作品。今後は息子を連れて2回目を鑑賞したいと思う!

 

今日の一句

”母ちゃんが 最強キングオブ モンスター”

記事良かったらシェアしてね!

2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください