前回のローカルベンチャースクール、
気になる地域があるならひとまず行ってみようと思い、
年末年始に広島に帰省したついでに、江田島に行ってみました。
目次
- なぜ江田島に興味を持ったのか?
- ①大叔父(祖父の弟)が海軍兵学校の卒業生
- ②広島市に物理的に近そうだった
- ③協力隊のミッションが面白そうだった。
- 江田島情報はひろしま夢プラザに揃ってる
- 迷うほど多い江田島へのアクセス方法
- 江田島フェリー・高速船アクセス 運賃簡易比較表
- いざ!フェリーで江田島へ
- 出発は宇品港(広島港)
- 車はそのまま乗船
- フェリー内部は非常に綺麗
- 島の生活感がにじみ出ている掲示板
- オリーブのモデル地があるという小用へ
- 迫力満点の巨大水上クレーン
- モデルオリーブ園はこじんまり
- 海軍兵学校(海上自衛隊第一術科学校)
- 江田島市の中心地?と思われるゆめタウンエリア
- シーサイド温泉のうみで食事とお風呂
- 1Fはレストラン
- 2Fは温泉!
- なんと毛布まである手厚い休憩室
- フェリー乗り場すぐの江田島市役所
- 市内唯一の高校、大柿高校へ
- 今は廃校となった、大君分校
- 吸い込まれるような高さの早瀬大橋
- まとめ
なぜ江田島に興味を持ったのか?
ぼくの地元、広島市から近い場所に位置する江田島市。
だけど今まで江田島に行ったことはないんですよね。だって行く用事がなかったんだもん。
じゃあなぜ江田島に興味を持ったのか?それは
①大叔父(祖父の弟)が海軍兵学校の卒業生
(出典:wikipedia)
ぼくの大叔父は海軍兵学校の卒業生で、成績はNo3、背も高くカッコ良かったと
何度も親戚から聞いたことがあるのですが、戦時中に雷撃隊で亡くなられたんですね。
なので実際会ったことはないんですけど、そんな立派だった大叔父が過ごした
海軍兵学校のある江田島ってどんなところなんだろう?と興味がありました。
②広島市に物理的に近そうだった
ざっと調べたところ
広島市とはフェリーで30分ちょっとで行き来できるそうで、意外と近いなと思ったんですね。
実家から近すぎず、ほどほどに離れている距離感が、ちょうどいいなと思ったのです。
③協力隊のミッションが面白そうだった。
(出典:江田島市議会議員 胡子雅信ブログ)
ネットで調べたところ、
江田島の地域おこし協力隊は、江田島の胡子市議が引っ張られているようなのですが
氏のブログによると下記要領のようです。
江田島市では12月にも協力隊員を5名募集し、来年4月から働いていただくことになります。以下の5つについて協力していただける若者を募集します。
①オリーブの栽培
②オリーブの普及促進などの広報活動
③県立大柿高校の魅力アップ事業
④市への移住促進事業
⑤NPO法人江田島eスポーツクラブ運営支援
ぼくが面白そうだなと思ったのは、
③県立大柿高校の魅力アップ事業
学校を基点に地域おこしって やりがい・広がり がありそうで楽しそうと思ったわけです。
また、実家の家業も、取引先の多くが学校関連であり、
なんとなく連携できる部分があるんじゃないかなと考えました。
それに若い高校生の感性に触れることで、自分も刺激を受けられるんじゃないかと.
日常職場で関わるの、オジサンばっかりですから。。。
あと余談ですが、胡子市議と出身高校が同じでした。。。
これは何かの巡り合わせなのか?
江田島情報はひろしま夢プラザに揃ってる
市内中心部にある、広島県内の名産品が集結するアンテナショップ
ひろしま夢プラザ
ここは産直品だけでなく、県内各市町村のパンフレットも揃っているのでオススメです。
こんなチラシもありました。かき食べ放題で2,500円ってナポレオンもびっくり!
迷うほど多い江田島へのアクセス方法
(出典:江田島市観光協会)
で、江田島への行き方を調べると、1つじゃないんですよね。
広島港出発だと5つも港がある。
車で行くので、一番安い切串港行きのフェリーに乗ることにしました。
上村汽船⇒ 大人460円 自動車 1,400円 (3mまで)
ちなみに各港へ行くフェリーの運行会社、バラバラなんですよね。3社!
分かりにくい!
・上村汽船
・江田島汽船
・瀬戸内海汽船
なので運賃比較するのに、それぞれのWEBサイトに飛ばなばならず
面倒くさい。
ちなみに一番運賃の高いルートは
小用港行き:瀬戸内海汽船⇒ 大人1,060円 (高速船)
運賃2倍差かぁ~
うーん分かりにくいなぁ。
江田島フェリー・高速船アクセス 運賃簡易比較表
というわけで、比較表を作ってみました。
出発地 | 到着地 | 運行会社 | 船タイプ | 時間 | 運賃(大人) | 運賃(子ども) | 自動車(軽) | 自動車(普通) | 自転車 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島港(宇品) | 切串 | 上村汽船 | フェリー | 30 | 460 | 230 | 1,850 | 2,550 | 190 |
広島港(宇品) | 小用 | 瀬戸内海汽船 | 高速船 | 22 | 1,060 | 530 | – | – | – |
広島港(宇品) | 高田・中町 | 瀬戸内海汽船 | 高速船 | 30 | 870 | 440 | – | – | – |
広島港(宇品) | 三高 | 江田島汽船 | フェリー | 40 | 680 | 340 | 2,100 | 2,450 | 220 |
呉 | 小用 | 瀬戸内海汽船 | フェリー | 20 | 390 | 200 | 1,000 | 1,500 | 120 |
呉 | 小用 | 瀬戸内海汽船 | 高速船 | 10 | 550 | 280 | – | – | – |
呉 | 秋月 | バンカー・サプライ | 高速船 | 13 | 520 | 250 | – | – | 150 |
天応桟橋 | 切串 | さくら海運 | フェリー | 12 | 290 | 150 | 1,130 | 1,850 | 130 |
※2016/1/10 現在 各社HPより作成
※ 軽自動車・普通自動車の詳細定義は、各会社毎に要確認。
いざ!フェリーで江田島へ
前置き長くなりましたが、江田島へ行きましょう!
ちなみにこの日は12/31 大晦日。
出発は宇品港(広島港)
広島市の南端に位置する宇品(広島)港。
フェリーターミナルは路面電車終点からすぐ。
中はこんな感じ
待合室からは、安芸の小富士が見えます。
ターミナルでゲットし江田島行きのフェリー時刻表。
3社バラバラに作成。どれがどれか分からん・・・。
統一してくれればいいのに・・・。
車はそのまま乗船
今回我々は車だったため、車専用の待ち場へ。
このように順番にならびます。10台位いたかな?
いざ車のまま入船!
フェリー内部は非常に綺麗
座席は非常にゆったりしています。
座席以外にもゆったり寝転がれるスペースがあり、息子もテクテク歩き回れます。
コチラは男子トイレ。なかなか綺麗です。
雑用コンセント。ざっくり笑
乗船定員は約300名前後。
江田島市の人口が2.4万人くらいでしたので
全島民を運び出すためには80往復必要ですな。ひぇー。
島の生活感がにじみ出ている掲示板
船内にはこのような掲示板が設置されていました。
どの交通機関にも、ギリギリで乗船する人がいるんですね。
フェリーの場合、次の便まで時間が開いているので
乗り過ごすと完全に遅刻。こりゃ焦るわ。
こんな求人広告が!実労働16時間 ×11日勤務
通常の2倍働くけど、勤務日数は11日でOK。どうなんだろ・・・。
ほほう、地鶏を推している。3種類の地鶏食べ比べで 3,000円 とのこと。
ビールが飲みたくなりますな。
島内を走るタクシー。というかバス?
バス車両だと維持費が高いから、ワンボックスカーで運用しているようです。
島内は車ないと辛そうだな・・・。
船内からの景色
出港時、隣りにいた似島行きのフェリー
瀬戸内海って穏やかですなぁ。
カタパルトっぽくてガンダム発進できそう。
江田島に接近。かきイカダがたくさん並んでいます。
江田島のかき産出量はは広島のなかでも上位なのです。
乗船から30-40分で江田島 切串港到着!
オリーブのモデル地があるという小用へ
第一目的地は、最近江田島市が力を入れ始めているオリーブ
のモデル園があるらしい小用港。
切串港から距離 約6km と島のほんの一部なんだけれど
意外と距離があります。
迫力満点の巨大水上クレーン
道中、深田サルベージ建設 と記載された大きなクレーンが。
なんじゃこりゃ!
HP見てみたら、サルベージしているもののスケールがデカすぎてタマゲました。。。
橋持ちあげられんのかよ・・・。
モデルオリーブ園はこじんまり
10分ほど車を走らせ、小用港へ。
自転車だったら20-30分くらいかかるのかなぁ。
江田島って想定以上にデカイ島なのかもしれない。
で、これが小用地区のモデルオリーブ園。
オリーブの木が10本弱ほど。
わりと大規模なものを想像していたのですが、意外とこじんまりでガックシ。
オリーブで売り出している地域といえば
前回のローカルベンチャースクールで講演されていた
ポン眞鍋さんが活動されていた小豆島が想起されるのですが
江田島産と違いはあるんでしょうか?
まだイマイチ ピンときません。
裏を返せば、まだこれから伸ばせる余地が多分にあるということ。
個人的には、温暖で海に近く湿潤ですので
ゴーヤの栽培もイケそうな感じがしました。
江田島海軍カレー・江田島産オリーブとコラボして
江田島ゴーヤカレー開発できないかな。
ちなみに、後に訪れるシーサイド温泉のうみ内の掲示板では
こんな張り紙が。住宅付きならお得かも。(なわけないか)
造成費用を鑑みると、江田島市的には赤字のようです。
江田島市(旧:江田島町の事業を引き継ぐ)はこの事業を地域開発事業特別会計で管理しています。12月定例会で可決された補正予算では11区画販売した土地売却収入として9,398万5千円を計上していますが、年度末の地域開発事業債(借金)残高見込みは6億6,585万6千円です。もちろん【しおかぜの丘】以外の地域開発のための借金や収入もあるのでしょうが、チラシにある残り11区画(売却額8,984万9千円)が完売しても5億円を超える借金残。売約済みの12区画1億161万9千円を足した分譲売上高は1億9,149万8千円です。この数字をみると驚くかもしれませんが、【しおかぜの丘】23戸に新しく江田島市に移住していただける若い人たちがいるのであれば、やってよかった事業かもしれません。
(出典:胡子議員のブログ@2009年)
海軍兵学校(海上自衛隊第一術科学校)
小用港から西側へ2km移動すると、あの有名な旧海軍兵学校です。
こちらが正門。
ただ、冬季休暇中で見学はできず。。。
大叔父さんの調査は、またの機会に。
ちなみに受付にいた学生さんに色々話を聞いたところ
広島出身者は少ない。全国から来ている。
とのこと。その学生さんは関西ご出身でした。
まだ20才前後の若者が、大晦日実家に帰らず
ぼくらに敬礼する姿をみると、みんな立派だなぁとと思いました。
江田島市の中心地?と思われるゆめタウンエリア
江田島で一番の中心街と思われる、ゆめタウンエリア。
中国地方版のイオン・ジャスコといえばわかりやすいかな。
ものすごい数の車が止まっていました。なんかもう、ここしかないといった感じ。
ダイソーや本屋が併設されているようです。
ドラックストアや家電屋さん(エディオン)も向かい側にあります。
一通り揃ってますが、このエリアから離れていると、車で20-30分は走らせないといけない雰囲気。
東京や広島市中心部とは買い物感覚がかわりそうです。
シーサイド温泉のうみで食事とお風呂
ゆめタウンエリアを抜けて、お昼時になったのでシーサイド温泉のうみへ。
戦艦のような正面玄関。
館内には江田島市のお土産コーナーが。
まだ産声を上げたばかりのライフガードの団体。メンバー募集中とのことです。
環境はいいだろうなー。
1Fはレストラン
訪問したのは大晦日でしたが、既にお正月メニューに。
ぼくはカキフライ定食を注文。うーん地場産だけあって美味しい!
息子用に頼んだお子様定食も、結構ボリュームあります。
併設会場では、かき食べ放題スペースが。こんな感じで食べるのかぁ!
2,500円で食べ放題はお得だと思いますので、カキ好きの方は、是非江田島に遠征を◎
オイスターバーでちまちま食べるよりいいんじゃない?
2Fは温泉!
螺旋階段を2Fに登るとお風呂。独特の形状階段に興奮する息子。
こちら男風呂。
ちなみに料金は下記の通り。良心的です。
大人 600円
※中学生以上 小人 300円
※3歳〜小学生・シャンブー、ボディーソープ、化粧水、整髪料はご用意しております。
・フェイスタオル、バスタオル、剃刀は別売りです。
(フェイスタオル貸出50円・販売100円 / バスタオル貸出150円 / 剃刀100円)
お正月も営業 & イベント盛りだくさんで、運営者の気合を感じます。
なんと家族風呂もあるようですよ!
(出典:能見海上ロッジ)
かきイカダを前に、牡蠣の香りを感じながら入る露天風呂はなかなかリラックスできます。
お湯は海水を使った塩泉でしょっぱいですが、お肌がものすごいツルツルになったと
妻と母が申しておりました。
なんと毛布まである手厚い休憩室
ここが休憩室なんですけど
なんとご丁寧に枕と毛布が!
もう完全に寝れるやん!
いやー振り返ってみると
カキを食べまくった後、温泉に入ってのんびり寝転がる。って最高のコースじゃないですか!
フェリー代も含めて、広島市内から5,000円ちょっとで堪能できるなら、なかなかイイツアーかと。
個人的にはフェリー代もセットにしたパッケージにすると、市内からより集客しやすいと思いました。
フェリー乗り場すぐの江田島市役所
シーサイド温泉のうみからわずか1km以内の場所に
江田島市役所が。フェリー乗り場 中町港からすぐそこ。
市役所職員は、広島市内から通えちゃいますね(笑)
市内唯一の高校、大柿高校へ
中町港・江田島市役所から一気に南へ7km南下すると・・・
右手側に大柿高校が。
スーパー広いグラウンド。生徒数が100人を切る中で、この広々としたグラウンドというリソースは
なかなか恵まれているように思いました。
もし地域おこし協力隊員になったら、ここに勤務するのかな。
現在の大柿高校の取り組み文書を発見したので共有しておきます。
平成27年度 第2回 学校活性化地域協議会 議事要旨
今は廃校となった、大君分校
さらに東へ3kmほど走らせると、分校が。
大君分校というらしいのですが、既に廃校になってしまいました。
距離3km って割りと近そうな気がするのですが、分校作る必要あったのだろうか・・・。
昔は人で溢れかえってたのかな。
しかしこの廃校施設は何かに使えそうですね。
自転車屋やカヤック関連などローカルベンチャー拠点として使えそうな気がします。
吸い込まれるような高さの早瀬大橋
帰りは呉経由で陸路で帰ります。
そうなんです。江田島は、呉方面と陸続きなのです。
吸い込まれるような高さの早瀬大橋。自殺の名所らしいです・・・。
夜通るのはこわそうだなぁ。
早瀬大橋を渡りながら、いろんな思いが去来します。
まとめ
今回ザザザっと江田島をなめるように横断したのですが
正直、ここに住むのは生半可な気持ちではできないなと思いました。
一番に感じた不安は、孤独感。
夜は真っ暗だろうし、都市部のようにちょっと歩けばコンビニといった環境でもない。
そして島なので逃げ場がない。
ここにあるリソースは面白そうなんだけれど、1人の力だけで活性化させるというのは
とてもムリだろうなと思いました。
となると重要になってくるのは、誰とやるか?
ぼくは今まで広島市・茨城・大阪・名古屋・埼玉・東京と
田舎から都会まで多様な地域に住んできましたが、
田舎茨城での学生生活が孤独じゃなかったのは、
近くに同じ境遇の友人たちが住んでいたから。
結局は一緒にやる人次第なんだろうなと。
なので1/17に開催される、移住・交流・地域おこしフェアで
詳しい話を聞いてこようかと思います。
地方に行けば楽園が待っている。今の生活の逃げ場としての地方。
そういった生半可な気持ちや目的では厳しい。
やるなら自分の中で明確な目的・準備が必要ということを感じた江田島訪問ツアーでした。
今日の一句
”甘ちょろい 幻想吹き飛ぶ 下見かな”
私も江田島の協力隊応募しましたよー!頑張りましょ!
おおっマジっすか!ぼくも今日駆け込みで郵便出してきました。妻との完全合意形成はまだですが、ひとまずエイヤッて感じで。いけちゃんは広島市内の方ですか??