【第2回】気になる地域があれば行ってしまえ!協力隊の枠組みは自分でアレンジできる。 #ローカルベンチャースクール

今日のローカルベンチャースクールはOBのお話

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前回は、現在進行形で活躍中の桃色ウサヒ 佐藤恒平さんのお話でしたが
今回は協力隊の任期が完了して次のステージに進まれているOB2名のお話です。

 

 

①香川初の協力隊員、真鍋邦大さん

(出典:LVS-各回のテーマと講師

東大大学院リーマン・ブラザーズ勤務と輝かしい経歴を持つ眞鍋さん。
けれど浪人・留年・パートナーとの別れ、リーマンショックと
波乱も経験されている苦労人でもあります。

 

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2008年9月15日、リーマン・ショックで退職後
1ヶ月実家の香川で過ごした際、
香川の人のほうが東京の人よりも笑顔が多いことに気付きます。

 

その後いったん東京で働くものの、
2011年3月11日の東日本大震災
2011年11月27日 大阪知事・市長選で維新の会、躍進

をきっかけに、人の価値観が思ったよりも早いスピードで変わっていることを実感。

地元香川に戻ります。

この時周りの多くの人が
”キャリアを捨ててしまうなんてもったいない”
と反対します。

ではその人達が今なんと言っているかというと・・・
”生き生きしてるね~ 俺はマナベちゃんやると思ってたんだよ~”

 

人ってテキトーですね(笑)

 

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だから眞鍋さんは言います。

世の中に答えはない。自分が選んだ道を正解としていくのがいいんじゃないかと”

 

多分ぼくが協力隊員としてどこかの地域に入ることになったら
妻・両親・義両親、全員が反対すると思います。

けどはじめから100%理解してもらうことなんて不可能なんですよね。
そう思うとちょっと気が楽になりました。

 

 

わらしべ方式で現地に入り込む。

食品・自然など素材が豊か ⇔ 少子化・高齢化・人口流出

この2面性に惹かれて、
香川県の小豆島をフィールドとして選択した眞鍋さんは
いきなり土足に入り込むのは失礼と考え、
独特の入り方をします。

 

 

具体的には


①現地に行き、たまたま出会った女性職員に地域おこしについて熱弁。
  今度来るときにキーパーソンを紹介しますと約束をとりつけてもらう(1人)

②数週間後、キーパーソンの元へ訪問、熱弁(2人)

③更に数週間後、キーパーソンが地元のグループを呼んで飲み会(5人)

④さらに数週間後、大勢の人と飲み会(20人)
  ”そんなにここで地域おこししたいなら、来ちゃいなよ!”と言わしめる。

⑤地元の人と一緒に町長に、地域おこし協力隊の必要性を直談判。
  小さい自治体なので、すぐに導入することが決定。
  眞鍋さんが香川県で初の地域おこし協力隊となる


この作業を東京で働きながらやっていたわけです。

まさかこんな高頻度に東京香川間を往復するとは・・・
現地の方も眞鍋さんの本気度を感じたんだと思いました。

 

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②藍染めに惹かれて 山形⇒徳島⇒ニューヨークと進む 渡邉健太さん

(出典:LVS-各回のテーマと講師

貿易関連の仕事に関わる中で、藍染めに惹かれ、
どうしても、藍染めを仕事にしたいと考え調べていたら
ちょうど徳島県の上板町で地域おこし協力隊の募集を発見し、応募する。

ちなみにご出身は遠く離れた山形県。

 

役場の人の放置プレイをチャンスに変える

渡辺さんは上板町の藍染め体験施設、技の館職員として派遣されるのですが
訪問者が1人もない日があることも。
ただ依頼されるのは、タイムカードをきちんとおすことだけ。

もっと展示等に工夫を凝らそうと
他の職員に呼びかけるものの、余計な仕事が増えると
取り合ってもらえなかったそうです。

 

けれど渡邊さんは

なにもしてくれない ⇒ なんでもできる

とポジティブに捉え、
着任から1ヶ月後、なんと役場と副業OKになるよう直接交渉。

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(出典:読売新聞

一緒に入った協力隊仲間と会社を立ち上げ
プロモーションのサイトを立ち上げ、自分たちでPRを開始。

 

BUAISOU. 2014 (spring summer and fall ver.) from BUAISOU. on Vimeo.

藍染めが作られる製造工程を、畑から育てる段階から一連の流れで紹介したところ
問い合わせが入るようになり

協力隊を終えた現在は、アメリカニューヨークでご活躍されています。

 

 

2人以上募集している協力隊がいい

ちなみにこの副業OK交渉は、1人では成し得なかったとのこと。
同じ時期に同じ志で入ったもう1人の仲間と悩みや想いを共有し合えたことが
メンタル的に大きかったそうです。

眞鍋さんも、協力隊は絶対2人以上がよいと言われていました。

 

ふむふむ、気をつけよう。

 

まとめ

ぼくがこのお二人の話を聞いてスゴイ思ったのは
地域おこし協力隊の枠組みを受け身じゃなく、能動的に
自分の合う形にカスタマイズしていった点です。

 

眞鍋さんは、任期終了後に定住することは確約できないとハッキリ伝えていますし
渡邊さんは、行き詰まりをチャンスととらえ、副業OKという権利を勝ち取りました。

 

自分の中で何かこれをやりたいと明確な軸がある場合は
現地で任される仕事がガチガチに固まっているところよりも
これから導入するところと直接交渉して、形を作っていくアプローチも面白いなと思いました。

 

それに必要なのは早めの情報収集。最近地元広島市からフェリーですぐの
江田島が地域おこし協力隊の募集(5名)を開始したようですので、
年末年始に帰省したタイミングで、ちょっと行ってみようかなと思います。

 

 

今日の一句

 

”アレンジは 自分次第よ 協力隊”

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