目次
今回の記事は相当気合入ってます!
どうも、ベランダゴーヤ研究所のミンチ研究員です。
今回の記事作成にあたっては本ブログ開設以来、最大の労力と時間を費やしました。
多くの人にとって価値のある記事になれば幸いです。
ゴーヤが前立腺がんに効果があるという、アメリカの論文を機械翻訳して読み込んでるんですが、なかなかムズい。
今月中になんとか分かりやすい形でブログにアップしたい。 pic.twitter.com/qSmsBLw6wm
— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年8月19日
今日中に書き上げようとしている記事が重すぎて、超頭をつかう。丸亀製麺で糖分補給じゃ!
— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年8月31日
本記事執筆の背景
色々ゴーヤについて調べておりますと、様々な健康的な効果を知ることになるのですが、その中でも一番インパクトがあったのが
ゴーヤががん細胞を死滅させる
という情報。
【癌・糖尿病】今すぐ食べよう!ゴーヤが癌細胞の98%を強制終了させる
(出典:Neverまとめ)
こりゃスゴイ!とそのメカニズムを確認しようと思ったのですが、詳細に語られていない模様。
情報の確証を得たいけど、どうすればよいか・・・。
出典元のアメリカの英語論文を発見
そんな時は1次情報にあたれ!
ということで情報源となっているアメリカ セントルイス大学の英語論文を探しまくって発見。
▼原文
▼日本語(google機械翻訳)
ビターメロン抽出物は、前立腺癌の細胞周期の進行とTRAMPモデルの遅れ前立腺上皮内腫瘍を損ないます
出典: Cancer Prevention Research(がん予防研究会)
と、とりあえず専門用語だらけで吐き気が・・・・
ちなみに余談ですが
- bittermelon:ゴーヤの英語表記
- cancer:がん
という意味です。ゴーヤのことを
ビターメロン=苦いメロン と表現しているわけですね。
おもしろい。
というわけで 吐き気を抑えながら 読み込んでいきましょう。
※ただし医学知識がない素人が読み込んだ内容であることをあらかじめご留意ください
研究の背景
アメリカでは、前立腺がんが米国人男性の死亡原因第2位と高い水準。
効果的な治療が緊急に求められています。
インド・スリランカ発祥の伝統医療、アーユルヴェーダでは、何世紀の間、健康を維持する機能性食品としてゴーヤが推奨されてきました。
本研究では前立腺がんに対して、ゴーヤが本当に効くのか?効くのであれば、どのように効くのか を実験します。
(ミンチ研究員の補足)
実は日本でも近年前立腺がんの罹患率・死亡率が高まっています。他人事ではないですね。
(出典:日本医科大学グループ)
実験材料 および 方法
実験は下記2つのアプローチを行います。
①前立腺がん細胞を培地で培養し、ゴーヤ汁をかける
②前立腺がんに侵されたマウスへゴーヤ汁を経口投与
- ゴーヤ汁(BME)は若くて苦い中国産ゴーヤを家庭用のミキサーですりつぶし、遠心分離&凍結乾燥して保存。実験の際には水1mlに対して0.1gの割合で溶かして使用した。
- 前立腺がん細胞は PC3 と LNCaP を使用。
- マウスは10匹ずつ2グループに分けて15週間実験し、最終的には二酸化炭素で窒息死させ、前立腺を摘出した。
(ミンチ研究員の補足)
前立腺がん細胞にはPC3 と LNCaP 2種類あるそうです。初見でみたとき訳わからんかったわ・・・
BMEとはBitter Melon Extraの略。ビターメロン抽出物=ゴーヤ汁と和訳しました。
マウスさん殺しちゃうんですね。カワイソウー(涙)
そもそもなぜ癌は発生するのか??
がん細胞への効果を説明する前に、そもそもがんが発生する仕組み・メカニズムを予め説明しておきます。
この知識知ってて当然的な感じで論文にいきなり出てくるので・・・(苦笑
がん細胞とは細胞の不良品である。
細胞分裂する際、何らかの刺激により染色体のコピーが失敗してしまうことがあります。
通常は修復酵素が作用し正常化する or 自滅(アポトーシス)するのですが
なかにはエラーを抱えたまま増殖しつづけるものもあります。
このエラーを抱えたまま増殖し続けた役に立たない細胞こそが がん細胞の正体です。
がんを治療するためには、増殖を止めたり自滅(アポトーシス)へ誘引させる必要がある。
ではどうすればがん細胞を殺せるのか?
下記は細胞分裂のサイクルを示した図ですが
がん細胞が本格的分裂する G2-M期に 進まないように、S期の段階で食いとめて自滅(アポトーシス)させることが重要です。
(出典:中学生の知識で分かるわたしたちの体の不思議 一部加工)
(ミンチ研究員の補足)
ちなみにこの細胞分裂のサイクルを進める酵素を サイクリンキナーゼ といいます。
のちほど出てくるので覚えておいてください。
結果→①前立腺がん細胞を培地で培養し、ゴーヤ汁をかけた場合
結論から言ってしまうと、96時間以内に 90%以上のがん細胞が死滅しました。すご。
細胞分裂サイクルの切り口で
- 通常のもの:Control
- ゴーヤ汁をかけたもの:BME treated
の細胞の状態を比較すると・・・
前立腺がん細胞 PC3 & LNCaP 両方において
ゴーヤ汁をかけたほうが S期状態の細胞比率が増加しています。
つまり本格的な分裂 G2-M期に進むのを食い止めている というわけです。
(ミンチ研究員の補足)
S期とかM期とかはじめはなんのこっちゃでした。 細胞にも サド マゾ があるのかと思ったよ・・・
細胞分裂を進める酵素とそれを止める酵素
細胞分裂を進める サイクリンキナーゼという酵素 があることをサラッと説明していたと思いますが、
ゴーヤ汁をかけた結果サイクリンがどのように変化したのかを示したものがコチラ。
前立腺がん細胞 PC3 & LNCaP 両方において サイクリン(D1とE) が減少している事がわかります。
さらに掘り下げて、このサイクリンの働きを抑止する p21 と p27 という酵素(ページじゃないよ)があるのですが
p21酵素 が増加していることが分かります。
p27は特に変化なしでした。
P21を活性化させる上位酵素の分析
また、この論文ではさらに掘り下げて、p21酵素を活性化させる上位酵素
p38、 ERK1/2、 MEK/1/2 の変化も分析しています。
こちらもゴーヤ汁をかけることによって増加しています!
(ミンチ研究員の補足)
酵素がめちゃくちゃ多くて、ここを整理するのに時間がかかりました・・・。
まとめると下記の通りになります。
前立腺がん細胞にゴーヤ汁をかける
↓
右記3種の酵素が増加 (p38、 ERK1/2、 MEK/1/2)
↓
p21酵素が増加
↓
サイクリンキナーゼ(D1とE)が減少
↓
細胞分裂サイクルが抑止される
↓
前立腺がん細胞の増殖を抑え、自滅(アポトーシス)に誘因
結果→②前立腺がんに侵されたマウスへゴーヤ汁を経口投与
直接ゴーヤ汁をかけると、細胞分裂サイクルを抑止し、前立腺がん細胞が減少するということが分かりました。
じゃあ実際ゴーヤを食べた時はどうなるんじゃい!?
てことで前立腺がんに侵されたマウスに経口投与した結果が下記の図です。
- Control:通常:水を経口投与したマウス
- BME fed:ゴーヤ汁を経口投与したマウス
めっちゃがん細胞死んでるのが分かりますよね!!これは視覚的にスゲェインパクト。
ちなみに細胞の悪性度で比較したものがこちら。
- Nomal:正常細胞
- LP:低悪性度
- HP:高悪性度
ゴーヤ汁を与えたほうが、正常細胞比率(LP)が高く、高悪性度比率(HP)が低いことが分かります。
(ミンチ研究員の補足)
実際の細胞比較写真をみるとなかなかインパクトがありますよね。
ちなみに実験群と対照群それぞれのマウスの体重はほとんど変わらなかったそうですが
前立腺には優位な体重差があったそうです(70% 、p<0 .013)
まとめ:がん予防食として日常的に食べるとよさげ
前立腺がん細胞に対して、直接かけると死滅することはもちろん
マウスでの経口投与でも効果があることが、本論文で示されました。
実際に人間で実験したわけではないのですが(前立腺がんを埋め込む人体実験なんて恐ろしくてできねぇ)、探してみるとこんな事例がありました。
▼参考
医師に手術しか無いと言われたけど、ゴーヤ粉末を食べ続けることで膀胱がんを完治させた人の話
ゴーヤでガンを完治した方(滋賀の松井信三 氏)に直接コンタクトができていないため(名前から連絡先を検索し、電話したが通じず・・・・)確証を持ってお伝えできないのが歯がゆいところです。
補足
本論文は2011年8月に提出されていることから、2016年現在さらに研究が進んでいるかもしれません。
原文を入手&翻訳パワーが貯まり次第、記事化に着手してみようと思います。(いやー今回はマジ疲れた・・・)
また本記事に対して補足や誤記などご指摘がありましたら、コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
今日の一句
”ゴーヤ汁 毎日食べれば 癌知らず?”
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