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ニート、退職金について語る。
ニート13日目。今日は退職金というナンセンスな制度について。
退職願を出してからしばらくして、会社からこんな書類が届きました。
▼参考: 退職の経緯
▲退職のしおり
ほうほう。なんか色々かいてあるなぁ。
冒頭には、ご丁寧に退職金についての連絡が入っていました。
退職金なんて全く気にしたことなかったんですが、せっかくなので内容をよく読んでみました。
退職金の算出基準
算出基準はこのような感じ。
(ポイント×1万円 が退職金となります)
職階が高まるほど毎年もらえるポイントも上昇。
+毎年の考課で上積みされます。いわゆる出来高ですね。
さらに長く勤めるほど、その区切りの年に勤続ポイントが加算されます。
これらが毎年蓄積されるわけです。
ただ、この基準を見ると、役職に対する配分が大きいですよね。
つまりいったん上の役職にあがって、降格しない程度のパフォーマンスでなが~く働くのがコスパが良いようです。
もうちょっと考課の配分上げてもいいと思うんだが・・・
気になる退職金額は
では、8年弱勤めてきたぼくの退職金は一体いくらなんでしょうか??
年功序列構造の中で再若手だったので、正直そこまで役職は高くなかったのですが
考課は毎年平均以上だったのでそこそこ貯まっているはず・・・
トータル 126ポイント。
金額にして126万円!
意外と貯まってました。
さすがホワイト企業。こりゃ定年まで勤め上げたらえらい額になりそうです。
しかし実際の支払金額は10万以下・・・!
退職金なんて元からないもんだと考えていたので、これはラッキーだと思ったのですが、実際の支払金額を見てみると・・・
ワッツ!?
トータル金額の 6% に大幅にディスカウントされとるがな。
自己都合対象は大幅にディスカウントされる
その理由はコレ。
自己都合退社の場合は、この通り大幅にディスカウント。
ぼくの場合は勤続年数が8年弱、つまり満7年だったので
6%が適用され、76,000円 となったわけです。
ディスカウントされすぎ!
退職金制度について知らなくて良かった
まぁ正直いったんテンションあがって一気に落とされた感があるのですが、退職金制度について知らなくてよかったなと思います。
ひょっとしたら、会社にぶらさがることに揺れてたかもしれませんから。
(いや知ってても辞める決断をしてただろうな)
勤続年数が増えるほど拘束力が高まるという罠
あと、ぼくのような30代前半の若手なら目先の100万円よりも生き方・働き方を選ぶという決断ができるかもしれませんが、
これが40代〜50代になって、退職金が 1000万円以上 積み上がっていたとしたら、自己都合で辞めるなんてもったいねー。やりたいことあるけど我慢して耐え続けるしかねー!
って思考になっちゃうと思うんですよ。
実際同じ職場にいた 40代半ばのオジサンは、
“55才まで勤めたらその後やめても円満退職扱いになるから、あと10年耐え続ける ”
と言ってました。
55才って、ぼくの場合だとあと23年も耐えなきゃならないのか!!
そんなのムリすぎる!
23年間も割り切って働き続けた後の自分の姿を想像すると、恐ろしかです。
退職金制度は今の時代に合っていない
そもそも退職金制度が成立した背景を調べてみると
下地となったのが長年の農業中心の社会構造です。家長を中心に、一家が同じ屋根の下で協力しながら生活をするという家族制度。家長は、いかなることがあっても一族の生活について老後まで保障していかなければならない義務があり、次男坊以下は、長兄の命令には絶対的に従うという国民性ができあがっていたのです。
出典:人事活用システム研究会
農業社会の習慣が、終身雇用を前提とする企業の雇用制度に引き継がれたということですが、外部環境もめまぐるしく変わり、働き方も多種多様になっている今の時代においてマッチングしているのか甚だ疑問です。
それに仕事に対する動機も、退職金をゲットするために耐える! という後ろ向きな感じになっちゃう。そんな気持ちだと良いパフォーマンス出せないっしょ。
まとめ: 若いうちに辞めてよかった
というわけで、目先の126万円は 逃してしまったけれど、下手に耐え続けてドツボにハマらなくてよかったと思う今日このごろでした。
今日の一句
“生き方を 縛るニンジン 退職金”
これを社畜表と名付けよう。 pic.twitter.com/Ppb4aerRqd
— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年6月2日
▼ご参考
【さらば住友】8年間勤めたホワイト企業を退職し、子連れニートになります。
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