ども!実は広島の実家がカバン屋やってるカタオカ(@peterminced)です。
実家の家業は大規模ではないものの、創業明治30年とやたら歴史があるんですね。
会社員辞めてフリーランスとして生きていこうと決意した時も、家業の存在が精神的な支えになりました。
「自営業で生き残ってきた一族の血が流れてるならなんとかなるっしょ」的な。
とはいえ長男である私、ほとんど実家を手伝ったことがなかったので、正直何やってるのか全く知りませんでした。。。
そこで、9月以降毎月1週間ほど帰省して手伝う中で、なんか面白い感じで事業展開できないか色々実験しようと思ったのが今回の取り組みです。
目次
実家の取引先に牡蠣屋さんが多い
実家の主力事業は学校向けカバンの製造企画。
しかし不思議なことに牡蠣屋さんも取引先として多く抱えています。
牡蠣打ち専用手袋 ピカいち
世の中にはニッチすぎる商品に溢れてるなぁ pic.twitter.com/SPp2rHi0uG
— カタオカ⌘兼業水耕農家 (@peterminced) 2018年11月12日
どうやら昔からゴム手袋や長靴を扱っていたらしく、それを父が販路開拓し牡蠣屋さんに卸している模様。
Amazonですら扱ってないニッチ商品「カキ打用ゴム手袋」を家で発見した時は、あまりのマニアックさに悶絶しました。
若い人は牡蠣を食べないんよね~
私も小規模ながらゴーヤとシソを育てる水耕農家の端くれなので、同じ1次産業であり広島を代表する「牡蠣」は面白そうなテーマ。
そこで牡蠣屋さんが現在どんな課題を持っているのか?ゴム手袋・長靴を配達するついでに聞いてみる事にしました。
そこで分かった共通項は以下の通り。
- 惣菜・中食にシフトしている
- 家で牡蠣を調理しなくなっている
- 最近の若い人は牡蠣を食べない
- ネット通販も競争が激しい
個人的に気になったのは「最近の若い人は牡蠣を食べない」という事。
これは本当にそうなのだろうか?
無駄に凝り性な私。実際に検証してみたい気持ちが沸き上がってきました。
牡蠣屋さんと商談してきたんですが、運賃高騰などの要因で小分け発送への対応は難しいぽい。以前 楽〇 に出品したりもしたけどサッパリ。
底堅いニッチな需要を見つけ出さねば・・・blockで牡蠣食い放題バーでもやってユーザーヒアリングしてみようかな。 pic.twitter.com/64nMdmU4Cz
— カタオカ⌘兼業水耕農家 (@peterminced) 2018年9月12日
11/22(木)牡蠣食べ比べ会を開催
そんな事をtwitterでボヤいていたら、北海道の牡蠣屋さんをプロモーションした山岸さん(@maggy_miso)と牡蠣食べ比べ会を東京のイベントスペースblockで開催しようという運びに。
広島産牡蠣は、創業明治40年。すべて広島の自家採種にこだわっている米田海産さん。←父の推薦
北海道産牡蠣は、サロマ湖の良質な水で育った生ガキを提供するCOYSTER(コイスター)。
結果、20人もの牡蠣好きな若者が集結!
属性は20~30代
男性が多めでした。
準備した牡蠣の内訳
用意した牡蠣は北海道産と広島産合わせて524個!(概算)
- 北海道産生ガキ 1kg 250個
- 広島産殻付きカキ 24個
- 広島産むき身ガキ3kg 250個
私もこれほどの量を目前にしたのははじめて・・・。
提供した牡蠣料理一覧
生ガキは北海道。加熱系料理は広島産で分担。(広島産の写真は、参加者の坪田夢さん撮影)
①止まらねぇ!生でパクパク生ガキ(北海道産)
下洗いせずとも袋から取り出してすぐ食べれるCOYSTER(コイスター)。大きさも小粒なので、パクパク食べられます。
お腹いっっっぱいに牡蠣を食べました。今宵も嬉しい出会いがありました。東京も良いまちです。 pic.twitter.com/MGSaZT2NJR
— 遠藤 百笑 (@potemon24) 2018年11月22日
②みなぎる牡蠣の炊き込みご飯(広島産)
広島人としては馴染み深いメニュー牡蠣飯。牡蠣エキスがご飯に染みこみます。
③レンジでチン★簡単殻付き牡蠣(広島産)
電子レンジでチンするだけで蒸し牡蠣が完成する米田海産さんの商品。やはり殻付きは迫力があります。
④1個に1粒?スーパー牡蠣餃子(広島産)
今年はシソが大量に収穫できたことを契機にシソ餃子を作りまくっていたのですが、その経験を牡蠣に応用。
餃子1個あたりに牡蠣1粒と超豪華仕様。さらにチーズも混ぜ込むことで、クリーミーさを実現。
⑤染みる牡蠣バター醤油(広島産)
これも広島人にとってはなじみ深いレシピ。バター・ニンニク・醤油と炒めるだけでできる絶品です。
今回はエリンギとネギを投入。
若い人にも猛烈な牡蠣好きがいる
様々なレシピを提供しお客さんの反応を見て感じたのは、牡蠣好きな人は猛烈に好きだという事。
料理を出す度に狂気乱舞する20~30代のお客さんを見て、「若い人は牡蠣食べない」という牡蠣屋さんの憂いは事実と違うんじゃないかなと思いました。
念のため過去15年間の国内牡蠣収穫量統計をまとめてみたのですが、確かに右肩下がりではあるものの、これは東日本大震災で宮城県の生産量が著しく減少したため。
広島産やその他の産地に変動がないことから、絶対的な消費量は減っていないと推測されます。
牡蠣を食す形態が変わった
ではなぜ若い人は牡蠣を食べなくなったと思われているのか?
アンケート結果や個別にヒアリングした内容から導かれたのは、
「自分で調理することがないから」
猛烈に牡蠣好きな男性に、たまたま牡蠣洗いを手伝ってもらったんですが、牡蠣を触るのは初めての体験だったとのこと。
お店で食べたり、友人たちとの鍋パーティーで誰かが作ってくれたものを食べるというのが主な牡蠣摂取スタイルのようです。
営業で受注したら牡蠣を食べる
また興味深かったのが、牡蠣を食べる場面。
私の経験ベースだと、年末年始に家族が集まるときに鍋パーティーといった感じだったんですが、各自にヒアリングしてみると多様な動機があることが判明。
例を挙げると
- 誕生日パーティー
- 祝い事が起こった時
- 営業で新規受注が決まった時
- 妊活をがんばって集中的に取り組むとき
新規受注が決まった時って一般的に「焼き肉」かと思ってたんですが、牡蠣を選ぶ人がいるんですね。
また日常食よりは 祝い事で食べる イメージ という方が多くて、牡蠣があるのが当たり前だと思っていた広島市民的には目がウロコでした。
他に行った牡蠣イベント
石積みが異様にうまい男による牡蠣殻積み。石よりもムズイらしい。
#オイスターバランシング pic.twitter.com/QYdOhHRLX3
— マスオ (@junmasuo) 2018年11月22日
北海道の牡蠣屋さんですら太刀打ちできなかった、狂気の牡蠣マニアクイズ。
ヘイセイウマレ牡蠣会、大盛況でした!
牡蠣だけでお腹ぱんっぱん pic.twitter.com/MaOPDdJJdf— 山岸直輝@農家の伴走者 (@maggy_miso) 2018年11月22日
まとめ
今回牡蠣食べ比べ会を実施してみて
「若い人にも猛烈な牡蠣好きが存在する」ことを肌で実感することができました。
また提供料理は産地問わずどれも評価は高かったのですが、
実際に購入するなら 洗わずとも生でパクパク食べられる北海道産のCOYSTER(コイスター)を支持する方が多かったです。
- 牡蠣を食すシーンを深堀して特化する(誕プレセット)
- 手間なく手軽に調理できる(開封してすぐ食べられる)
若い人に牡蠣そのものを買ってもらうためにはこのあたりがキーポイントなのかな。
参加者の満足度も高く、リピーター希望も多いことから
当日来られていた北海道の牡蠣会社さんも次回は協賛という形で検討中。
というわけで次回は旬の1月に再度開催予定です!
今日の一句
”肉よりも 牡蠣を支持する 牡蠣シンパ”
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