【空き家率21.5%】広島市中区で相続税対策でマンション建てるのちょっと待った!

広島市中区民として物申す

本記事は広島市中区にお住いの方or土地所有者の方でこれからマンションやアパートに建て替えようかと考えている方に、何か考えるきっかけとなればと思い書きました。

近所がどんどんマンションになっている

ぼくの実家は広島市中区なのですが、帰省するたびに思うのが、マンションがバカスカ建てられているという事。

DSC06347

近所は個人商店が多い下町エリアだったのですが、ここ10年弱で一気にマンションが立ち並ぶ街になってしまいました。

小学校の同級生はほとんど自営業者だった

ぼくの実家は広島市中区の十日市町(とうかいちまち)というエリア。市(いち)という名前がついているだけあって、個人商店がたくさんある街でした。その風土を反映してか、ぼくの小学校の頃の同級生はほとんどが自営業者。

DSC06348
  • 豆屋
  • 容器屋
  • アイスクリーム屋
  • 研磨屋
  • ネジ屋
  • 喫茶店
  • 小料理屋
  • お好み焼き屋
    etc

サラリーマン家庭は逆に珍しかったほどです。

変わってゆく街の風景

そんな下町情緒あふれるエリアも、ぼくが大学を卒業して以降急速に変わりはじめてきます。

ここもマンション
DSC06351

あそこもマンション
DSC06355

またまたマンション
DSC06350

もうバカの1つ覚えのように似たような10階以上のマンションがバカスカ建てられていきました。

どこもかしこもマンションなんてつまらない

いやね、どこもかしこも同じようなマンションが立ち並ぶ風景って、正直なんの特徴も面白みもなくなってつまらないんですよ。町としての情緒・個性がなくなってしまう気がします。

実は十日市町、広島県でも住みたい町ランキング第9位と上位(出典:SUUMO)なのですが,このままマンション化が進行してしまうと、町としての魅力がどんどん低下していくんじゃないかと危機感を抱いています。

相続制対策で無計画に建てられている

じゃあなぜこんなにマンションがバカスカ建てられているのでしょうか?

それは相続税対策として有効なテクニックだからです。というのも新しくマンションなどに建て替えると相続税が軽減されるからです
実際うちの実家にも大○建託の営業が飛び込んで、実現性が??な家賃収入シミュレーションを持ってきた事がありました。

実際に家賃収入は未来永劫続くのか?

じゃあ不動産屋の営業のいいなりになってマンションやアパートを建設した場合、実際にその家賃収入は実現されるのでしょうか??とあるデータをお見せしましょう。

こちらは総務省が公開している全国市町村別の空き家ランキングデータです。
スクリーンショット 2017 08 21 18 00 10
(出典:全国市町村別空き家率ランキングチェカー

なんと広島市中区の空き家率は21.5%と全国平均の13.5%を大きく上回っています。さらに賃貸の空き家率という切り口でみると全国第6位の16.5%。数にして14,520戸もダボついていることになります。

ちなみにこのデータは2013年のもの。(5年に1度調査)。2017年現在はさらに増加していると考えられます。

こんなダボついている状態でマンション・アパートなんて建ててしまって数十年先まで家賃収入が見込めると本当に思いますか?目先の相続税を軽減させるために返す見込みが立ちにくい借金を抱えるなんてナンセンスです。

じゃあどうすればいいのか?

それじゃあどうすればいいのか?散々disっておきながらぼく自身も明確な解は提示できません。

ただこんなにダボついているなら、町の個性を奪ってまでバカスカマンションを新しく作るよりも、すでにあるものを活かす事に思考を巡らせた方が良いと思うんですね。

例えば、十日市は飲食店は多いんですけど、スターバックスのような作業スペースが驚くほどありません。ニーズやマーケットを丁寧に掘り下げていけば、マンション建設以外の選択肢も作れるハズです。ぼくもその解を探すために色々トラーアンドエラーしていこうと思います。

 

今日の一句

”マンションじゃ ない選択肢 作りたい”

記事良かったらシェアしてね!

2 件のコメント

  • おもろいページに出会ったー!!
    広島十日市の話、おもしろかったです。
    こちらの研究所、これからじっくり掘り下げて読ませて頂きます!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください