1hあたりの収穫数で生産効率を見る
こんばんわ。ミンチ研究員です。
不思議な事に寒くなるとゴーヤを食べたいという意欲が減衰します。
さて前回まとめたゴーヤ統計情報は、多種多様なデータが記載されいるため
多くの切り口で分析が可能です。
今回は生産効率の視点で、各都道府県の特徴を見てみましょう。
生産効率の定義は、作付面積1haあたりの収穫量(t)。
一定の作付面積でどれほど多くのゴーヤが採れるのか、府県別に比較してみると・・・
出典:地域特産野菜生産状況調査 作付面積50ha以上の生産地6県で比較
ゴーヤ界ではわりと地味な存在だった熊本県が生産効率トップに躍り出ています!
つまり各都道府県に公平に同じ広さのゴーヤ栽培地が与えられた場合
熊本県が一番多くのゴーヤを生産できるということ。
熊本県にはゴーヤ栽培秘伝の技があるのかもしれません。
栽培形態(施設/露地)の切り口で分解してみる。
地域特産野菜生産状況調査 の元データには、施設(ハウス)・露地(屋外)で内訳が掲載されているのですが
各県の施設栽培比率推移を算出してみると・・・
出典:地域特産野菜生産状況調査 作付面積50ha以上の生産地6県で比較
なんと熊本県で栽培されているゴーヤのほとんど(99%!)が 施設(ハウス)栽培 されているのです。
その比率は他県と比較しても圧倒的!
熊本県はビニールハウスが余っているのか??
また、他九州勢の施設栽培比率が着実に高まっているのに対して
群馬県はH20年一気に施設栽培に傾倒するも、露地栽培に回帰しています。
一体何かあったんでしょうか??
というわけで、熊本のゴーヤ生産効率が高いのは
施設栽培率が高いからという仮説を立ててみました。
施設栽培のスペシャリスト、熊本県
はじめに戻って、府県別の生産効率を、施設栽培分だけ抽出してみると
九州勢は生産効率が軒並み上昇。
施設(ハウス)栽培のほうが
・収穫期間が長く収量が多くなる
・病害虫の影響を受けにくい
といったメリットがあるのでしょう。
特に熊本県は33.3 t/haと他を圧倒しています。
このことから熊本県は”ゴーヤ施設栽培におけるスペシャリスト”ということができるでしょう。
一度熊本のゴーヤ栽培施設を視察してみたいものです。
露地栽培のスペシャリスト、群馬県
一方露地栽培分だけを抽出すると
予想通り施設栽培よりも生産効率が大きく減少していますが
唯一群馬県だけが他の追従を許さないほど圧倒しています。
しかも 27.8 t/ha という数値は
熊本を除いた 九州施設栽培軍団 と同等レベル!なわけです。
これってすごいことなんじゃない?
また、同じ群馬で比較すると
生産効率が 露地 > 施設 というおかしな図式に。
【仮説】
真夏の気温が沖縄よりも暑い群馬県館林では
直接露地に太陽光を照射させ、一気にゴーヤを成長させて収穫したほうが
高収量になる、ということなのでしょうか?
群馬探訪時に見かけた、あの美しいゴーヤドームは
施設 >露地 という既成概念を打ち破ったイノベーションなのかもしれません。
なんかゴーヤドームの見方が変わってきましたよ。
まとめ
・熊本は施設栽培に集中 ⇔ 群馬は露地栽培に集中
・生産効率 総合の部優勝は熊本
・生産効率 施設栽培の部 優勝も熊本
・生産効率 露地栽培は 群馬の圧勝。施設栽培をも上回る。
というわけで生産効率という切り口で統計データを見ると
意外な県が輝いていたというお話でした。
今日の一句
”いつの日か 視察したいよ 熊本へ”
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