【江田島】空き家問題を解消するマッチングシステムを作ろうと思います。

今でも気になる江田島市

広島県江田島市。ひょっとしたら今頃地域おこし協力隊として働いていたかもしれないこの地域が今でも気になってます。

 

  • 島なんだけど、瀬戸内海でNo2の大きさ
  • 地元広島市からフェリーで30分というアクセスの良さ
  • 未活用資源の宝庫
  • 高知みたいにまだフューチャーされていない
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なんだかすごいポテンシャルを感じちゃうんですよね。

 

 

少子高齢化が進む過疎地

そんなポテンシャルある江田島市ですが、現実的な問題として少子高齢化が進み、人口は約10年前から20%も減少。

今後の存続が危ぶまれています。

2005年12月2016年12月
人口30,550人24,662人

 

近年移住者が増えている

一方豊かな環境と都心へのアクセスの良さから移住者が徐々に増えており、200人以上が移住。

しかも30代を中心とした働き盛りの世代です。

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(出典:江田島人物図鑑

 

今後江田島市が存続するか否かは、この移住者が大きなキーワードであるとぼくは考えています。

 

 

江田島市には空き家が1,500軒もある

冒頭説明した未活用資源の一例として、江田島市には空き家がなんと1,500軒も存在しています。

▲うち半数がすぐ住める

 

現在人口が2.4万人であることを鑑みると、なかなか大きい数字。

これだけの数があれば、移住希望者と容易くマッチングできそうな気がします。

 

 

空き家バンク登録物件はわずか約20軒にとどまる

しかし江田島市が運営する空き家バンクを見ると、公開されているのはわずか20軒どまり。

空き家全数1,500軒からすると、わずか 1% とちょっとさびしい数字です。

 

こんなにたくさん空き家はあるのに、なぜ公開されていないのでしょうか??

 

空き家特有の事情が、流通を阻害している

現地に入っている地域おこし協力隊の後藤くんに聞いたところ、下記空き家特有の事情が円滑な流通を阻害している模様。

  • 空き家で出していることが近所に知られると、犯罪の根城として使われてしまうリスク
  • また、先祖代々の土地を軽視していると噂が立つ。
  • 自分が生まれ育った家を見ず知らずの他人に売り渡すことへの心理的抵抗
  • 空き家の仲介はビジネスとして旨味が少なく不動産仲介会社が扱いたがらない。

(仲介手数料の上限は物件価格の3%+6万円 と法律で決まっている。 + 瑕疵の発生可能性)

出典:地域おこし協力隊の後藤氏に聞いた情報

 

空き家って、新築物件や賃貸住宅のようにスペックが合致すれば、簡単に流通すると考えていたのですが、どうやらそんな簡単な問題ではないようです。

 

空き家のマッチングシステムはない

じゃあ空き家の事情を汲み取ったマッチングシステムはあるのか?と調べた所、特にないんですよね。

 

国土交通省が、全国の空き家バンクの情報を一元化しようとはしていますが、前述したとおり空き家バンクに出てこない物件が潜在的に多数あるのが現状。

国土交通省は全国の空き家や空き地の情報を集約し、購入希望者がインターネット上で条件に合う物件を見つけやすくする。

地方自治体が個別に運営する「空き家バンク」の情報を一元化する。

地方の人口減少や団塊世代の相続によって空き家は増え続ける見通し。

税制などでの空き家対策に加えて情報提供を拡充することで、民間の不動産関連ビジネスの拡大につなげる。

出典:日経新聞2016/6/6 記事

 

課題はもっと前工程にある。この課題をITの力で解決できないか?

てなことで下記のようなものを考えています。

 

 

空き家マッチングシステム(仮)の概要

目的

本システムは、空き家特有の事情に着目し、既存の不動産マッチングシステムとは異なるアプローチを行う。

具体的には、空き家1つ1つのストーリーや事情をしっかり伝えることで

単なる数値的スペックマッチングだけでなく感性面のマッチングを実現する。

円滑なマッチングを実現することで、現役世代の移住者の受け入れが加速し、

江田島市の人口減に歯止めをかける。

 

システム運用イメージ

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  • 空き家物件は市役所が一元管理する。(登録・編集・削除・公開・非公開)
  • 物件にまつわるストーリーや詳細事情については地域おこし協力隊が拾い上げる。
  • 公開物件については、連絡先・詳細な住所は完全公開としない。
  • マッチングシステムログイン後に物件コンタクトが可能になる(連絡先・詳細住所が分かる)。
  • 空き家がほしい人は、アカウントを作成し詳細なプロフィール登録が必須(facebook・免許証認証)

 

画面イメージ

ざっくりですがこんな感じ

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てなわけで1/6現地に行ってきます。

感性面のマッチングができれば流通は円滑に進むんじゃないか?

そんな仮説を立てているのですが、やはり現地の状況を見てみないとイカンということで、明日1/6江田島に行って空き家を調査してきます。

 

ちなみに、今回作るシステムは1/29(土)ぼくが通っているDIVEINTOCODEのデモデイで発表予定です。空き家問題に関心のある同期と共同開発中。

正式なリリースを目指して頑張りまっす。

 

 

今日の一句

”泥くさく 現地に行くのが ゴーヤ研”

 

▼空き家問題を把握する書籍の決定版。ぼくも読んでます。

 

1/30追記 発表してきました!

【振り返りレポ】江田島空き家マッチングシステムをDEMODAYで発表してきた。

2017年1月30日

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