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ゴーヤの取材で熊本滞在中に地震発生
ぼくは今、熊本にいます。
4/15時点で、
- 事前に予約していた熊本行きの飛行機が飛んでいた(JAL627便)
- 甚大な被害があったのは益城町周辺の局地的エリア
- ゴーヤが心配。ひとまず東京で物資を買って届けようと思った。
- 熊本市南区のゴーヤ農家さんはノーダメージで取材OK
だったため
予定通り予約していた熊本市内 辛島公園付近のホテルに滞在していました。
そこで起こったことが結構自分にとって衝撃的な体験だったため、その記憶が冷めないうちに記録しておこうと思います。
AM1:25 突如強い揺れ発生
ボクが宿泊した部屋は7階。
PM10:00あたりにベットに横になって眠りについていました。
そしてAM1:25、突如強い揺れが発生!
7階だけあって超揺れるし音もすごい。
だけど、まぁどうせ小さい余震でしょ、なんておぼろげな意識の中で
再び眠りにつこうとしたその時!
「お客様に連絡します。館内は危険ですので至急、ホテル前の辛島公園広場まで避難してください」
とのアナウンスが!
ええっ!?そんなヤバイの!?建物崩れてないし・・・という淡い期待は次のアナウンスで吹き飛びました。
「火災発生!館内にいる方はすみやかに退出してください(自動音声)」
これはマズイ! あわてて起きて身の回りのものをかき集めるものの、地震で色々落ちててパニクる。
火災なら、ここに残して置いたものは、燃えてなくなってしまうかもしれない。それは困る!
貴重品・充電中のipad・ノートPC・カメラ など部屋に投げ出していた荷物をあわてて鞄の中にぶち込み、階段を駆け下りる!
服はパジャマに着替えずそのまま眠りについていたので、そこまで時間をとられなかったのは不幸中の幸いだった。
階段を降りる最中にも火災発生のアナウンスが。
あっという間に火が燃え広がった川崎の簡易宿火災事件が頭をよぎる。
うぉぉぉぉ死にたくねぇぇェェェ!
他の宿泊者の方もどんどん降りてくる。
両手に荷物を抱えながら1Fにたどり着き、命かながら辛島公園へ。
助かった・・・
手が震えまくっていた。
辛島公園にて待機
引き続き強い余震が続いていたので辛島公園で待機。
公園には同じように逃げてきた宿泊者の方が座り込んでいた。。。
まじか・・・エライところに来ちまったなぁ。自分の危機管理意識が浅かったと言わざるをえない。
幸いホテルには火災が発生しているわけではなさそう。誤作動だったのかな。
ひとまずあのアナウンスで尻に火がついたので良かった。
部屋にはまだポツポツと明かりが。まだ残っている人がいるのか??
暗闇の中に地震が起こる恐怖
1時間経過しても収まらない余震。裏手側の車をとめた立体駐車場がガシャガシャと音をたてて揺れる様がより恐怖をかきたてます。
写真は露光撮影しているので、明るく写ってますが、実際はもっと暗いです。
この暗闇の中待機し続けるのはなかなかメンタルにきます。
あ、そういえば立体駐車場に停めた車サイドブレーキ引いてたっけ?
あわてて駐車場に行き、サイドブレーキを引く。
毛布とお茶の支給が始まる。
どこかのホテルの方が、暖かいお茶を沸かして道行く人に渡していた。
夜中で風も吹いてきたので結構寒い。この差し入れはありがたかった。
災害にあって気分が落ち込むと、温かいものが欲しくなる というのを身にしみて感じる。
外気温をおんどとりで測定
農家さんのビニールハウス内で測定するために持参していた気温・湿度ロガーで計測。
気温は17.4℃ そこまで寒くはないけど風が吹いて肌寒い。
湿度は56% 特に参考にはならないけども。
アーケード街は完全封鎖
サンロード新市街入口。
このように前日までは一部崩落していたものの通れたアーケード街は完全封鎖。
たしかにいつ落ちてくるか分からない屋根の下を歩くのは超危険だ・・・。
AM3:00ホテルロビーにて待機
やっぱずっと外にいるのも寒いので、3:00 ホテルロビーに戻ることに。
あぁあったけぇ・・・。
ホテルスタッフの方がタオルや椅子・おにぎりなどを差し入れてくれてちょっと気分が落ち着く。
僕らよりも一番プレッシャーを感じてる人たちなのに頭がさがる。
ひとまず仮眠をとるも、時折おこる 地震速報アラームの大合唱 と 余震 に体が休まらない。
あぁ大地震を前に、自分は何もできないのだな。浅はかだったと様々な想いが去来する。
なにも心配の種がない環境でぐっすり眠れることがどんなにありがたいことなのか
身にしみてわかった。
AM5:15 部屋に戻れる
だいぶ余震が落ち着いてきたので、部屋に戻ってOK のアナウンスが出る。
落ち着けるのかどうか分からないけど、ロビーよりはマシだ。
戻る道中、消火器は倒れており
アメニティは散乱。足ふきマットはなぜか濡れていた。(トイレの水が地震でこぼれ出た?)
テレビも机からはじき出されぶら下がり状態に。
お湯が出ないので髪だけを洗って今に至ります。
とにかく生きててよかった・・・・
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