ヨーロッパ経験ゼロのおっさんが石を投げにドイツ・ベルリンに行く事になったので所感を書き残しておく。

家業の片岡商店に入って丸3年。小さなバントヒットを重ね続けることでマトモな業績をとりもどしつつある弊社は

「広島のヤンキー中学生に3年シゴカれても壊れない」

というマトモじゃない?キャッチフレーズを掲げ、自虐的笑いを取りながら県外に販路を開拓中。なので最終的にヤンキーの聖地、ニューヨークにたどり着けたら良いなぁとおふざけ半分で考えてたんですが、ひょんなことがきっかけでドイツ・ベルリンに行くことになりました。

人生何があるか分からん。

10/3~10/6の3泊5日で行くんですが、日本を発つ前にドイツに対する印象・所感を言語化して記録しておこうと思います。

なぜドイツ・ベルリンに行くことになったのか?

端的に言うと、遊びで作った米袋バッグが水切り好きのドイツ人にヒットし、ベルリンで開催される国際水切りトーナメント大会の入賞賞品になったから。

詳細【日本の米袋が世界進出】ドイツ・ベルリンの第1回水切りトーナメント国際大会に、広島広域都市圏から米袋の水切り石バッグを提供します。

元々物品だけ送って完了の予定だったんですが、税理士さんや両親、そして某米袋メーカーの社長さんなど周りの人達が妙に後押ししてくれまして。本人的には、正直遠いしお金も相応にかかるのであまり乗り気ではなかったのだけど、こーゆー良く分かんないパルプンテ的流れに乗っかるのも Connecting the dots 的に悪くないんじゃないかと思い、重い腰を上げて行くことにしました。

ベルリンの壁とブロッケンJr

ヨーロッパ圏に行ったことがない私としては、ドイツはビール好きでマジメで車産業が盛んというくらいの荒い解像度。さらに首都ベルリンにいたっては

  • ベルリンの壁が壊されたニュースをかすかにTVで見た記憶がある(当時6才)
  • 「ベルリンの赤い雨」という必殺技を繰り出す超人ブロッケンJr(キン肉マン)

以外に思い浮かばない。うーんすまぬベルリン!

首都なのに直行便がないベルリン

というわけで現在絶賛予習中なんですが、私が向かうベルリンは首都なのに日本からの直行便がないんです。東京行きたいのに仙台空港経由しないと行けない的な。どゆこと!?

調べてみると、ベルリンは冷戦時代に東西に分断された経緯から産業が地方都市に分散流出し、基幹産業がナッシング。自動車産業が盛んなフランクフルトとは直行便はある。南無。

おいおいベルリン大丈夫か?アンタほんまに首都なん?

地図で見るとどこかハブられてる感があるベルリン(出典:Googlemap)

仕方がないのでトルコ経由でベルリンに上陸するチケットを取得しました。うーんめんどい。そして国際線でやらかし経験があるわし、乗り継ぎ不安が半端ない。

Poor But Sexy な街 ベルリン

さらに調べてみると

2003年に当時のベルリン市長が「Poor but Sexy」と表現したそうな。[出典]

Poor!? 貧乏? えっ首都なのに?

日本の中小企業が欧米に進出するといえば、富裕層&高単価市場を開拓する文脈が一般的。けどベルリンはそんな感じじゃないみたい。

米袋バッグが高値でバカ売れするんじゃないかと淡い下心を抱いていた私、ちと不安です・・・。

だがPoor の後にはSexyがある。

「貧乏だけど魅力的」

一見、二律背反する概念ですが、分からんでもない。

小金を稼げるようになったけどイマイチ生きてる実感がない社会人が、金なかったけど創意工夫次で何でも楽しめた学生時代を懐かしむエモい感じでしょうか?

文化芸術都市としての存在感

という背景もあって、物価が他都市よりも低かったベルリンはアーティストにとって住み心地が良く、文化芸術の街としてヨーロッパ内でも存在感があるらしい。

そう考えると、上手くなってもプロスポーツのようにお金が貰えるわけではない「水切り」の大会がベルリンで開かれるのも分かる気がしてきました。

私自身「水切り」に惹かれたのも、純粋に美しい石の水面軌道を追求する精神性や、自然との調和を楽しむ総合芸術的なところ。

ベルリンには出会うべくして出会ったということなんでしょうか?

実利度外視で行くことにした

ベルリン行きを真剣に検討し始めた9月中旬以降、なんか得体のしれぬ居心地の悪さを感じてました。今こうやって書きながら思ったのは、せっかく相応のお金と時間をかけて行くなら、ビジネス的な成果を上げなければと力が入りすぎて自然体を見失っていたのかも。

ベルリン自体がPoor but Sexy なら,こちらもビジネス度外視&文化全振りで行ったほうが結果的にうまくいくような気がしてます。遠回りしたほうが最終的に早く着くサイクロイド曲線のように。

水切り以外で行ってみたいとこ

コテンラジオで紹介されていた苦悩するアトツギ皇帝、フリードリヒ2世もベルリンや近くのポツダムに縁があるらしい。

時間があればその足跡も訪ねてみようと思います。

まとめ

この記事を書きながら、最近まで役員報酬月5万円だった私も、実はPoor but Sexyの精神にマッチするのではないかと思えてきました笑

実際に行ってみてどう感じたかは後日ブログにてまとめてみようと思います。

とりあえず無事ドイツにたどり着けることを祈って。

今日の一句

石投げに ドイツに行く奴 Poor Sexy

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