どうも、12万円投資した屋上水耕装置がお盆で帰省中にゲリラ豪雨で崩壊したカタオカ(@peterminced)です涙。
ほんと今年はシソしか成長してないんですが、このなけなしの作物を元手に8/4と8/11、根津でバーを出店してみたんですよ。
スナックしくじりダンディー了。
みんなダメそうな大人ばかりですごい楽しかったんだけど、場作りがテーマの人も多くてまたいい繋がりが出来たなって思います。酔っ払ってたのに石花もさせていただいて超緊張したけどとりあえず積めてよかった pic.twitter.com/culiVIZ1Y1
— マスオ (@junmasuo) 2018年8月11日
いやーこういうの前々からやってみたかったんですYO!
自分自身で企画し、作り出したものを直接目の前のエンドユーザーに売るプロセス。簡単にいうと6次産業ごっこ。
なんでやりたかったかというと、今までの約9年間のサラリーマン人生でそんな経験ができなかったから。
新卒で入った会社はインターネットの求人広告を売る会社。そこで営業してたんですが、上司から言われ続けたことは「何も考えず言われたと通りに広告を売ってこい」。
求められたのはオリジナリティよりもソルジャーとしての能力。また販売する広告商品も実際どんなひとが応募して来ているのか?データではわかるものの実際に会うわけではないのでイマイチ立体的に立ち上がらないんですね。
そんな見えない・実感の持てない何かを価値があるようにみせて売るなんて器用なことは私にはできませんでした。
営業で挫折し、転職したのはメーカーの経営&営業企画。ここは最後の上司を除いてオリジナリティを評価してくれるいい職場だったんですが、どうしても物足りなかったのが現場感。
製品を開発する技術職でもなければ、モノを組み立てる製造スタッフでもない。そしてできたモノをエンドユーザーに売る営業職でもない。(←前職で営業トラウマになったし・・・)
人づてに聞いた話や分析したデータを元に想像力を駆使して資料を作ったり、具体的な販促策を立案実行するのはそれはそれで楽しかったのですが、どうも肌感・熱量が足りない。
「これはね、こんなところにこだわって思考錯誤して生み出したものなんですよ。だからこんなに素晴らしいんですよ。どーですかお客さん?」
みたいなことが言い切れないもどかしさ。もんもんもん
でね、会社を辞めて個人事業主に。何をするのか手探り状態だったとき、とある生産地のゴーヤ農家を訪ねてみたんです。生産者なんだから当事者意識超高いに違いないって。
そしたらね、農家のおっちゃんこう言ったんです。
「俺たちは規格に合うゴーヤを作っていればそれでいいんだ」って。
マジか。自分たちが作った作物を消費者がどのように食してるのかってあまり興味ない感じ?農家ってそうゆうもんなの・・・?
そんな経験もあって、もうこれは川下から小さな実験をしていこうと思ったんです。規模は小さいけど、自分で企画・生産して販売するとどんなことになるのか?やってみようと。
そこで近所のまつりやらフェスで出せないか思っていたんですが事前申請や調理機材のレンタル料などちょっとハードルが高い。1人でやるのは負荷がデカイなぁ。
そんなとき、blockというイベントスペースが赤字リスクなしでバーを出店できるという情報をキャッチ。場所は根津。ワオ近所。
第1回は一緒に仕事する機会が多い台湾ブロガーのまえちゃん(@Maechan0502 )と共同出店。
第2回は自給自足を志向する赤井ちゃん(@naruuuuuuu0415 )も加えて出店。
戦国時代の黒母衣衆のような出で立ちでシソを運搬するも
無限シソ運搬、開成中学生とはすれ違わなかったけど、警察に職務質問で呼び止められてしまった、、、
深いカルマを背負っているなこのシソは、、、
— ベランダゴーヤ研究所@カタオカ (@peterminced) 2018年8月11日
シソを運ぶのもラクじゃない。
けど苦労して育て運搬したシソを、画面越しじゃなく目前のお客さんにその場で加工して売るというのはとてつもない充実感。
お客さん側も「生きてるシソを自分で収穫してその場で食べる」というのは稀有な経験らしく喜んでもらえました。
セルフ・シソ・システム(SSS)を説明する私
(出典:Masuo.info)
正直収益的には全然割に合わないんですが、この6次産業ごっこ 人生のQOL(quality of life)向上に大きく貢献するぁ!とやってみて感じました。
ひょっとすると私が課された使命は、農地がない都心でもマイクロ農家ごっこができるインフラを整えることなんじゃなかろうか。
そんな感覚を得た2日間でした。
今日の一句
”紫蘇売れば QOLが 蘇る”
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