今仮想通貨がブームである
今ネットを中心に仮想通貨が大ブームです。twitterには何かとこんな画像が乱舞。
なにコレ?ファイナルファンタジーのマテリア?
スタートアップ企業のロゴ?
位の認識しかなかったのですが、あまりにもtwitterに流れてくるので、コレ一体なんなのよ!?と興味がだんだんと湧いてきました。
書籍で理解を深めてみた
体系的な知識を得るには、インターネットの断片情報よりも書籍が良いかと考え、試しに1冊買ってみました。
ぼくが買ったのは「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」。
タイトルが自分にドンピシャすぎ・・・。
ちなみに著者の大塚雄介氏は、仮想通貨取引所 コインチェックの共同創業者・取締役でもあり、6/6のライブ学習サービス スクーでも登壇されてます。
▲ブームもあってか閲覧者・コメント数は尋常じゃない数だった
インバウンドの決済手段として可能性
ぼくが読んでいて一番可能性を感じたのは、国境を越えた決済・送金が低コスト&短時間で実現するということ。
例えばインドネシアに1万円海外送金すると5,000円が手数料で持ってかれてしまうらしいのですが、それがスマホ1つで数10円程度で実現すると、えらく使い勝手がいいわけです。
いやいや、ぼくら日本人が海外に送金することって滅多にないから需要なんてないでしょ!なんて思われるかもしれません。
しかし現在訪日外国人という切り口で見てみると人数は着実に増加しており、最近は地方にまで行き先が広がっています。
(出典:AJサクセス)
地方は決済手段が限られている
地方には外貨を引き出せるATMやクレジットカード決済が整っていません。手数料も取られます。中国で進んでいるWechat決済のインフラを整えるのも個人商店や中小企業レベルだとハードルが高い。
下記は以前博多港に訪れたクルーズ船の観光客をレンタカーを借りて追跡したときの写真。福岡タワーのセブンイレブンが大量に押し寄せる中国人観光客をレジで捌ききれず大混乱状態になっていました。
そんなときスマホ1つで決済が成立する仮想通貨があれば、便利なことこの上なしです。
お金の歴史・本質にまで言及
この本の面白いところは、過去の通貨の歴史も踏まえて解説されているところです。
今から約40年前の1978年、金本位制が完全に廃止。それは金の総量に制約されていた貨幣・紙幣が、国の信用を前提に切り離された画期的な出来事でもありました。
金という普遍的な価値から切り離されてもただの紙切れ・金属片が通貨として成り立っていることを考えると、目に見えない仮想通貨も、信用が高まれば十分に通用するんじゃないでしょうか。
そんな事を考えていたら、普段ぼくたちが見ている貨幣で表現される価値基準って一体何なのだろう?という不思議な気持ちになりました。
ビットコインの弱点
ビットコインの技術的な解説も本書には記載されており、プログラミングを学習している者としても興味深かったのですが、1点だけ気になったのが承認作業に時間とパワーが必要な点。
ビットコインは10分に1回、これまでの全取引が問題ないか、世界中のコンピューターが競って承認をしているらしいのですが、取引量が蓄積されていくに従って必要なマシンパワーも上昇。となると、承認作業が強いマシンを揃えられるところに絞られてしまい、特定の国や団体の影響を受けることになってしまいます。
また決済のタイムラグも気になります。本当にビットコインが送られたのかどうか、確証を得るためには10分間またなければならないわけですから。
しかし、コインチェックもビックカメラもレジを待たせるビットコインを何で採用するんだ?嫌がらせか?XRPを採用しなさい
— ✴︎仮想通貨ゴミ投資家✴︎ともやん (@ptomoyan) 2017年5月29日
ビットコイン以外にも仮想通貨はある
こうしたビットコインでの技術的弱点を克服した仮想通貨も続々と出ているようで、それらについても解説がありました。
個人的に面白かったのが、イーサリアムという仮想通貨には通常版とクラシック版の2種類が存在するということ。
なんで同じようなやつが2種類存在してるのよ。西本願寺・東本願寺的な違い?と疑問に思っていたのですが、分裂した経緯を本で知って納得しました。
ぼく個人的には硬派なイーサリアムクラシックが欲しくなりました(笑)
まとめ
ちょっとしたバブルみたいな雰囲気が出ている仮想通貨業界ですが、個人的には拡大するインバウンド市場での決済手段として有望だなと思います。
ちゅーわけで理解を深めるにあたっては実際に触るのが一番かなと思い、少額のなくなっても良いお金で体感してみることにしました。
▲現在郵便書類待ち
(※投資はあくまでも自己責任で!)
今日の一句
”最強の 決済手段に なるかもね”
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