上司から組織としての行動ができていなと頻繁に言われ
この先会社員でいることをあきらめつつあるミンチ研究員です(汗)
目次
LVSはめちゃくちゃ幅広い参加者層
今日からはじまったローカルベンチャースクール。
第1回に集まったのは40名前後。 男女比は6:4と意外と女性が多し。
(引用元:移住・交流推進機構-JOIN)
冒頭1人30秒の自己紹介をしたのですが
各人のバックグランドが、
・元地方紙の記者
・パン屋
・会計士
・都職員
・大学生
・webコンサルタント
・デザイナー
・看護師
・カンファレンスプランナー
・・・・・
など十人十色すぎてビックリ。
参加者も東京出身者から、遠方は 滋賀・大阪・香川 !から参加と
ほんとバラバラ。
地方移住・起業・地域おこし協力隊 といったキーワードが
ぼくの思った以上に広く浸透しているんだなと感じました。
今日の講師は桃色ウサヒの佐藤恒平氏
今日はオリエンテーション的な位置付けなのかなと
油断していたら・・・
(出典:デイリーポータルZ)
のっけから桃色ウサヒ という山形県朝日町の着ぐるみが・・・!
佐藤さんは、この着ぐるみという斬新な手法で
HPのアクセス・来町者数を右肩上がりに増やし
町の活性化に成功したお方だったのです。
思いつきに見えて、実は緻密な計算の元に作られているデサイン
(出典:デイリーポータルZ)
しかしイマイチぱっとしない桃色ウサヒのヴィジュアル(失礼!)
佐藤さんはあえて、この無個性なデザインにしたそうです。
それは、専門家や学者が上から目線でアレコレ指示を出すトップダウン型ではなく
地域住民が自発的に意見を出し合うボトムアップ型のほうが、地域が活性化する
という佐藤さんの確固たる思想から導き出されたものでした。
このゆるキャラ本当に大丈夫か!?というスキをあえて作り出すことで
住民のツッコミ・当事者意識を引き出すという、高度なテクニック。
なんかAKB48と似たニオイを感じるのはぼくだけでしょうか(笑)
佐藤さんのバックグランド
東北芸術工科大学・大学院で地域おこしに
デザインを活用することを研究していた佐藤さん。
(出典:ソトコト)
1度サラリーマンとして働くものの
大学時代につながりのあった朝日町の職員に
”新しい 着ぐるみ 買ってあげるから”
とスカウトされて協力隊員になることに。
最終的に決め手となったのが
”定住が必須要件ではなかったから”
失敗しても大丈夫と気楽な気持ちで行けたそうです。
現在各自治体から出ている地域おこし協力隊の募集要件では
”任期終了後定住することが必須”
という一文をよく見かけるんですけど、ちょっとキンチョーしちゃうんですよね。
だけどそれくらいの覚悟かないとやってけないのかと思っていたので
佐藤さんの決め手は意外でした。
活動内容の評価はどのように決まるのか?
協力隊の活動は毎年レビューが行われ、
厳密な数値の予実評価がなされるのかと思っていたのですが
これまた意外なことに雰囲気・空気感で決まるとのこと。
どういうことかというと
地域おこし協力隊の経費は議会で決定するのですが
元をたどると、議員さんは住民の民意によって選出されます。
つまり住民の方に活動内容がしっかりと認知されていることが重要なのです。
佐藤さんもTVに月に2回出るとか新聞の取材を受けるなど、
活動内容が住民の人に伝わりやすくなるよう工夫する一方で
自治体の総括レビューは一切やりませんでした。
もちろん佐藤さんは、
HPへのアクセス数や訪町者数を伸ばし続けていることから
数値的結果もしっかりだされています。
けれどやることやってるんだからイイでしょ?では伝わらないんですね。
「黙々と頑張っている人がきちんと認められる地域なら、協力隊は要らない。」
という言葉が印象的でした。
完璧なお膳立てはないことを想定すべし
そんな順風満帆に見える佐藤さんの活動ですが
・スカウトした職員が直後異動となり、送迎もなかった
など冒頭から波乱のスタートだったそうです。
ただこれくらいは想定済み。
事前に期待値を上げすぎないことで、
不測の事態も楽しめるとのことでした。
事前に知っておいたほうがいい注意事項を教えてもらったので
共有しておきますね。
- すべての町民・職員に協力隊が理解されているわけではない
- 役場には役場のルールがある(定期的な異動・半年前に予算取り必要)
- 役場や住民にとって直面できない案件を任される
- 活動によって損する人(同業者)にも配慮を・・・ゲストハウスするなら町内の宿泊施設にあいさつ
- 間違いなく孤独な期間がある。
自分には何ができるのだろうか?
佐藤さんは学生時代からデザインを地域活性化に活用することを意識されていたことだけあって
確固たる専門性を背景に、戦略的に行動されているように思いました。
翻って自分に置き換えてみると
明確に言語化できる専門性は持ちあわせておらず、今後の見通しも不明。
山登りと一緒でしっかり準備をしないとイカンな痛感した第1回目でした。
今日の一句
”能のある ウサヒは爪を 隠してる”
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