目次
銀座のソニー展に行ってきた
先日、所用で銀座に行くことがあったのですが、たまたま通りかかったソニービルにて、It’s a Sony展が開催されていたので、ちょこっと入ってみました。
案内板をみていくと、なんと2017年4月にソニービルは解体されてしまうとのこと!!
まじかよ!
なにげに50年も歴史があったんですな。
というわけで開催時期は下記の通りでございます。
- 会期
- Part-1 2016年11月12日(土)〜 2017年2月12日(日)
Part-2 2017年2月17日(金)〜 2017年3月31日(金)
※ 2017年1月1日(日), 2月20日(月)は休館日となります。
- 会場
- ソニービル 1〜4F
- 開館時間
- 11:00〜19:00
※ 2016年12月31日(土), 2017年1月2日(月)・3日(火) 11:00-18:00(出典:ソニービルディングHP)
ソニー展は1-4Fで開催されており、フロアを登っていくほど展示製品の年代も上がっていく構成になっています。
- 2F:1940~1960年代
- 3F:1970~1990年代
- 4F:2000年代
ぼくは階段を登るのが面倒だったので、4Fから下って見ていきました。
気づいたら10年前!の2000年代
もうすぐ2016年が終わろうとしていますが、気がついたら2000年って10年以上も前の話。
当たり前っちゃ当たり前なんですが(笑)
で、今では当たり前になりつつあるロボットをソニーは10年以上前に手がけてるんですよね。スゴイ。
▲AIBO(ERS-7)とQRIO(SDR-4X)
けれど2006年にこういったロボット事業からは撤退。このころからSONYは輝きを失い始めた気がします。
だからぼくは叫びたい。
ハワード・ストリンガーの大馬鹿野郎! と。
10年前でも、とにかく小さい!
モバイル機器は技術革新によりここ数年で小型軽量化が進みました。
けど今から13年前の2003年、ソニーはこんなお化けみたいなPCを出しているんですよね。
785gって軽すぎじゃろ!
ハンディカムやデジカメも今とそんなに変わんねーし。
▲左は2001年 右は2002年の製品
すげえわ。
粋な展示の歴代プレイステーション
ソニーはゲーム機も手がけているということで、歴代プレイステーションたちが登場。
▲プレイステーションの4種のボタンをベースにした粋な展示。
ぼくはプレステ初代世代でした。朝無駄に早起きしてワイルドアームズやりこんでたなぁ。
▲テレビもハード発売時と同じ年代のものを使用するこだわりぶり。
プレステ2ってこんなに小型化されてたんですね。ミニファミコンみたい。
てかプレイステーションっていつのまにか4まで出てたんですね。最近じゃVRなんかも出てた気が。
気になったのでまとめてみました。
モデル名 | 発売日 | 次モデル発売までの期間(年) |
---|---|---|
PlayStation (初代) | 1994/12/3 | 5.3 |
PlayStation 2 | 2000/3/4 | 6.7 |
PlayStation 3 | 2006/11/11 | 7.3 |
PlayStation 4 | 2014/2/22 | – |
意外と初代の代替わりが早い!
ソニー絶頂期の1990年代
個人的主観ですが、1990年代ってソニー絶頂の時代だったように思います。
VAIO初のモバイルPC。自分VAIO Pro 13 使いなので、こいつがご先祖さまなのかーと思うとなんだか感慨深いです。
このイヤホン持ってたわ~。収納めちゃ大変だったけどそれでも持ちたいと思う尖ったフォルムだったなぁ。
はじめて見たフロッピーディスクに保存するデジカメ。
スゲェ尖ってる!一体何枚保存できるんだろ??
チラシも展示されていたのでパシャリ。
一課に一台
ってコピーいいなぁ。
けどなんでわざわざフロッピーディスクなのかと思って調べてみたら、当時のデジタルカメラは内蔵メモリ式がほとんどな上に、SDカードは高価だったという時代背景があったようです。
現在のサイバーショットシリーズが市場でブランドを確立できているのは、前身であるマビカのヒットが大きいようです。
ぼくの愛機 RX100シリーズのご先祖様というわけですね。
愛好家垂涎のアイボ(AIBO)シリーズ
そして今でも絶大なファンがいるAIBOの展示コーナー。
このモデルが一番サイバー感出ててカッコいいなぁ。
飼い主を楽しませるのは、ラクじゃない そうです(笑)
コチラはちょっとかわいい系。ぼくはやっぱサイバー系の方が好み。
よく見たら肉球まで再現されとる!
製品化前の試作品(プロトタイプ)も展示!
こちらが試作第1段階。なんちゅーかタミヤの楽しい工作シリーズ的な雰囲気ですね(笑)
試作第2段階。 配線周りがキチンとカバーリングされています。
試作第3段階。 なんかバナーで焼かれたみたいに外装色変わってる!
構成物は第2段階から変わってなさげだけど、シッポが追加されました!
こうやって初代アイボが誕生したわけですな。これが1999年。今から約20年も前なんだから驚き。ペッパーやロボホンのだいぶ先を行ってたわけです。
もしロボット事業を継続していたら、今頃どうなってたんでしょうね??
だからぼくは叫びたい。
ハワード・ストリンガーの大馬鹿野郎! と。
ちなみに初代発売時のキャッチコピーは
ソニー製ではない。
ソニー生まれである
AIBOへの愛を感じます。
AIBOの歴史や開発秘話については、下記サイトに詳しく載ってますので一読しておくと、ソニー展がより楽しめますよ!
Xperiaに至るまでの歴史。携帯電話コーナー
今スマホ界で絶大なブランドを築いているエクスペリアですが
その源流はコチラでした。
CP201(1989年製)。重量は990g。
重っ!パソコンとおんなじ位!
まぁ当時携帯電話といえば、こんな3kgもあるショルダーフォンだったらしいので、革新的だったのかもしれません。
(出典:J-waveHP 平野ノラ)
ベリーPOPな80年代
80年代のソニー製品はバブルな世相を反映してなんだかポップです。
シャア専用?の真っ赤なパソコン。
子どもがはじめて触るソニー製品という設定で作られたシリーズ、MyFirstSony。
この配色を見た記憶があるぞ・・・!
ソニー製品といえば落ち着いたシックな配色が多いイメージがあったのですが、こんな時代もあったんですね。
このラジカセ(ダブルカセット!)は実家にあったような!
いやけどメーカーはSONYだったかなぁ・・・うーんすげえ既視感がある。
あ、これ持ってた!が見つかるウォークマンコーナー
誰もが足を止めて見ていたのがこのウォークマンコーナー。
元祖テープ製品から
CD・MD・メモリー型までズラッと並んでいる展示は壮観。
眺めていたら、ぼくが高校時代に持っていたCDウォークマンがあった!
なつかしいなぁ~。周りはMDの流れだったけど、MDのラジカセ持ってなかったらCDだったんだよね。
- カッコイコントローラーeyeコマンダー
- 高音質連続音飛びキャンセラー「ESP2」
久々に思い出した笑。
今は音楽プレイヤーはメモリ型になって、20代の人は音飛びって何??って感じだと思うんだけど、持ってた当時は振動で音飛びしないよう慎重に自転車こいでたなぁ(笑)
他にも
盛田さんが嬉々とウォークマンをPRするポスター
ディスクをハミ出させることによってコンパクト性を実現したCDプレイヤー。
(尖ってるなぁ~)
海外への影響力が見て取れるウォークマンを装着したバービー人形。
道行く人が一番”懐かしい!”と発していたと思われるエリアでした。
ソニーは音楽も手がけている
ソニーといえば音楽も扱っています。(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
玉置浩二の田園。なつい。今はよーわからん人になっちまいましたが・・・
小型化DNAの源流を見た1950~1970年代
さらにSONYの歴史を辿っていくわけになるのですが、
ラジオ+テレビ+カセットレコーダーが合体した驚異的製品 ステレオラテカセ FX-400。
1960年時点でここまで小型化を実現していた携帯用テレビTV8-301。ちっせぇ!
小型ラジオTR610(1958年)
約60年前の製品ですが、今でも通用するかっこよさです。
どれも小さくてカッコイイ。
今でも続くSONYのDNAを感じました。
ソニーにはかつてマスコットがいた!
あと全然知らなかったのですが、ソニーには1956年から1960年代までマスコットキャラクターがいたそうです。
その名もソニー坊や!(そのまんまやないかーい!)
でもけっこうカワイイですよね。復活させてもいいんじゃなかろうか。
Youtubeにソニー坊やの歌がUPされていたので貼り付けておきます(笑)
その他興味深い展示物
ソニーでは社員のお子さんが小学校へ入学するとランドセルを贈呈していたという様子や
ソニービル外壁の独特なルーバーは照明効果に寄与しているうんちくとか
「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんが愛用していたMDのウォークマンが展示されていたりとか
ソニー製記録メディアの歴史とか
雑学が溜まりそうな展示が盛り沢山でした。
まとめ
興味深かったのは、みんな懐かしそうな表情で製品を見つめていたこと。
若い人・中年の方・欧米&アジア系外国人
性別・年齢・国境を越えてSONY製品は何かしら誰かの想い出の一部になっていることを感じた展示会でした。
今日の一句
”ストリンガー いなけりゃ もっと強かった”
コメントを残す