目次
ゴーヤの収穫数が堅調に増加中
着実に収穫数を積み上げている、我が研究所ですが
順調にこのまま行けそうなので
栽培装置の概要について公開します。
栽培方法は水耕栽培
我が研究所では土を使わない水耕栽培を行っています。
参考記事:まだ土を使ってるの?水耕栽培はベランダゴーヤ農家の救世主だ!
液肥はハイポニカ
水耕栽培を支える液肥は協和のハイポニカです。
これを500倍に希釈して使っています。
(水500mlあたりハイポニカ1ml)
ハイポニカを選定した理由は下記3点
- 1株で13000個以上トマト収穫した実績
- 使いやすく失敗が少ない
- ネット上に活用事例が多数
参考記事:水耕栽培≒ハイポニカ その驚くべき性能を紹介するぜ!
特に元協和社員の方が運営されているごきげん野菜のQ&Aは非常に参考になりました。
http://www.gokigen-yasai.com/hyponicatop.htm#11
ハイポニカの勘所 酸素と水流
ハイポニカを使うようになって知ったのは,根にも酸素が必要だということ。
植物の呼吸は葉で行っていると昔習ったので根は盲点でした。
ヒヤシンスの水耕栽培は水に浸かりっぱなしのイメージでしたから・・・。
続いて水の流れ。
この図を見てください。
流れがあるのとないのとを比較した図ですが
- 流れなし→養分を吸収した後、根の周りに養分がこない。
- 流れあり→養分吸収後も、水流にのって新たな養分が根付近に近づく。
という違いが発生するわけです。
これが成長にどのくらい影響をおよぼすのか比較実験をした記事がごきげん野菜さんの方でUPされていますのでぜひご一読を。
DIY 自作水耕栽培装置の構造
酸素と水流
この2点を押さえた水耕装置は協和さんより発売されています。
が、1万円~3万円となかなかのお値段。
ちょっと躊躇してしまう額です。
構造は下記図の通り。
アクアリウム用のエアーポンプで空気を送り込み
かつ水中ポンプで水流を作り出すというシンプルな構造。
※西日本の方は60Hzタイプを選択下さい。
屋外電源が必要ですが、エアコンの配管穴を活用することで解決できます。
空気を自然混入ではなく、機械的に混入している様は
過給器をとりつけたターボエンジンのようです。
費用的にも3,000円前後で済みます。
【追記】構造をシンプルにした改良版
2017年は、水中ポンプとエアレーションポンプで2つの電源を使うことが煩わしく感じたので、単純化した改良版を考案しました。
チューブ自体に穴をあけ、空気混入をさせるわけです。チューブも外側に位置付けられることで、液肥層の中も広々使えます。
この構造なら水中ポンプ1つでエアレーションまでカバーできますよ◎
ポンプはエアレーションも並行することを考えて、ワンランク上のRio800あたりを使うと良いでしょう。コンパクトでハイパワーです。
※西日本の方は60Hzタイプを選択下さい。
チューブはRio-800シリーズまでなら排出口の外形が13mmなので、内径12mmがベスト
また、配管はL字コネクタを使うとかなりスッキリ。使わないとチューブが折れ曲がって水流の勢いが弱まります。是非実装を!
【ご参考】⇒加工方法や苗のセット方法をシソを題材に解説した記事
ECメーターは水耕栽培のマストアイテム
水耕栽培をやる上で必ず用意しておくと良いアイテムがECメーター。液肥の濃度を計測できる機械です。
目分量でハイポニカを投入し続けていると、液肥が濃いのか薄いのか分かりにくくなるんですが、勘違いして液肥を濃くしちゃうと肥料枯れを起こし最悪枯れます。
せっかく装置を組み立てたのに、液肥濃度で枯らしてしまうのは非常にもったいないので、ぜひ用意しておきましょう。
価格も1,200円程度と意外と安いですよ。
▼液肥槽の素材・大きさ・注意点
発泡スチロール製の箱に100均で売ってあるアルミシートを貼り付けています。
- 大きさ:幅41cm×奥行30cm×高さ22cm(外寸)
- 容量:約18リットル。
今思うと、もう少し大きくても良かったかなと思います。
また箱を選ぶ際の注意点は、傷が少なく穴が開いていないものを選ぶことです。
ぼくは当初アメ横で捨てられていた発泡スチロール箱をガムテープで一部補修して使っていたのですが
ある日ガムテープが溶け始め、液肥がほとんど流れだしてまいました。
すでに育っている株の液肥槽を入れ替えるのは、植物にとっても育て主にとっても負担が大きいため、
はじめからきれいな箱を選んでおくことをオススメします。
以上ですが、参考になりましたでしょうか??
夏場の水切れを防ぐ自動給水装置の作り方 もよろしければご参考ください。
今日の一句
”我が家のね ゴーヤはターボが 効いとるよ”
【メモ】必要な部材一覧表
私はホームセンターを何件もハシゴして探し回ったことがあるのですが
- 水中ポンプは限られたモデルしか置いてない
- ハイポニカを扱ってるホームセンターを見たことがない
ためとても苦労しました。
けど実はAmazonですべて揃えることができます。しかも安い!
週末一気に組み立てたい方は、予めAmazonで注文されておくと超時短になります。
商品リンク | 備考 |
---|---|
ハイポニカ 500mlセット | 水耕栽培入門者に使いやすい液体肥料 |
水中ポンプカミハタ Rio+800 東日本用(50Hz) | ハイパワーでコンパクトな水中ポンプ。 東日本の方は50Hzを。 |
水中ポンプカミハタ Rio+800 西日本用(60Hz) | 西日本の方は60Hzを選択下さい。 |
内径12mmホース | 水の循環経路。藻の発生を防ぐため、 露出部はアルミホイル等で隠すと良いでしょう。 |
L字配管コネクター | 地味に重要なパーツ。 あると配管がかなりスッキリします。 |
発泡スチロール箱 取手付 | 実はAmazonで安く入手できます。 個人的に15L前後で取手付きのタイプが 持ち運びできてオススメです。 |
ECメーター | 液肥を入れすぎると枯れます。 安定した濃度管理の必須アイテム。 1200円前後と安いです。 |
ホームハイポニカ601 | やっぱDIYめんどくせぇ! って方にお勧めの一式揃ったセット |
▼装置組み立て後の栽培ノウハウを体系的にまとめてみました。
初めまして、水耕栽培に興味がありますすが、家のベランダで参考的に作ってみたいので、最低の必用品を揃えるのには幾ら位、かかりますか?よろければお教え頂ければ幸いです。現在は休耕田を借りて野菜作りを楽しんでます。
西田さん、はじめまして。
最低限のトータル費用ですが、水中ポンプと培養液(ハイポニカ)・そして液肥槽(発泡スチロール箱)が揃えば一応出来てしまいます。5,000円あれば十分かと。
まずは記事中のamazonリンクを参考に揃えて頂き、他に必要であれば都度買い足していくのが良いと思います。
この頃あすぴーレーターや接続コネクタ・アダプタが高騰しはじめたため、必要予算が6,000円ほどになっていることを補足しておきます。
はじめまして。
自動給水装置の記事へのリンクが切れているようですので修正お願いできますでしょうか?
水耕栽培を始めようと色々調べているのですが、こちらは大変参考になる内容ばかりで何度も記事を確認させて頂いております。
よしさん、いつもご訪問ありがとうございます。
リンク切れのご指摘ありがとうございます。
調べましたところ当該記事がなんと非公開になっておりました・・・!
先ほど公開に戻しましたのでご確認ください!
早速のご対応ありがとうございます。
次の休みに早速作成しようと思います!