いやーマジで暑い。どうなってるんだ日本。屋上ゴーヤはもちろん、スーパーにさえゴーヤが出回っていない事態。
ゴーヤ研からシソ研に看板替えをしようか真剣に悩んでいるカタオカ(@peterminced)です!
ベランダ時代は8月の猛暑日を数日乗り切ればなんとかなると思ってたんですが、今年屋上水耕の最高水温が42.4℃をマークしてしまったことを契機に今一度データを元に考察してみることにしました。それに平成最後の夏だし!
無限シソワークショップは成功したけど、屋上ゴーヤがマジでヤバイ。
本日の液肥最高水温42.4度。
もう根が死んじゃってるんじゃないかと超心配。ミヤザキ研究員からの指摘で、床面からの熱影響が凄そうなので、ひとまず台車を入れて対応。
マジでサーモグラフィー買おうかな、、、 pic.twitter.com/zS43bFhtEG
— ベランダゴーヤ研究所@カタオカ (@peterminced) 2018年7月15日
目次
気象庁118年分のデータを分析
分析元となるデータは気象庁のHPから取得。CSV形式でダウンロードできるので超使いやすい!
東京地点のデータはなんと西暦1872年までさかのぼれました。明治維新から数年後に記録できる体制ができたなんて凄い・・・
今回はキリがいい西暦1900年以降の7月最高気温データを元に分析していることにしました。
7月 日毎 最高気温の積算 年別推移 →年々上昇傾向
まずは7月各日の最高気温を1ヵ月分集計し、年別に棒グラフにしてみました。
2018年7月の積算最高気温は 1012.9℃ と118年の歴史を振り返っても最高クラスの水準であることが分かります。
しかしよーく見ると1,000℃越えの年が過去2回ありました!
- 2004年は過去最高の 1025.1℃
- 2001年も2番目に高い 1024℃
2018年は過去最高気温をマーク!とTVなどで報道されましたが、もっとハードな夏が約15年前にあったようです。
ちなみに赤線は近似値グラフなのですが、気温はどんどん上昇傾向にあることが分かります。
1993年は超冷夏だった。ヤミ米ニュースが懐かしい。
さらに掘り下げてみると、例年よりも明らかに積算最高気温が低い年がありました。
例えば1993年は 800℃を下回る 783.7℃!
このとき私は小学生でしたが、
- コメ問屋を営む同級生の実家があたふたしてたり、
- タイ米が食卓に上がったけどパサパサすぎて食べにくかったり、
- ヤミ米をめぐるニュースが全国を飛び交ったり
と当時の記憶が色濃く残っています。
調べていると当時コメの流通は日本政府が管理していて、農家が直接消費者に売ると逮捕されてたんですね。
(出典:世界にかける橋)
今はAmazonで自由に買えちゃうことを考えると、隔世の感があります。
農作物の流通形態まで変えてしまうほどのインパクトを持つ気温、侮りがたし。
7月猛暑日の日数を過去118年分カウントしてみた
次にあぁー!クソ暑い!!!と感じる気温35℃以上の猛暑日が、7月いくつあったのかを年別にカウントしてみました。
結果やはり2018年は例年よりも明らかに多かった!
けど2001年はもっと多かった!当時水耕栽培してた人はどうだったんだろう。
また、近似値グラフをみるとやはり猛暑日も年々増加傾向にあるようです。
過去主要年と日別に比較してみた
過去年との違いをイメージしやすいよう、2018年と過去の特徴的な年を日付ベースで比較してみました。
2018年 vs ゴーヤ豊作だった2015年
私がベランダでゴーヤが144個収穫できたシンボリックイヤー 2015年と比較してみました。
うーん7月初旬の時点で既に大きな違いが出ていますね。
また中旬に入ると2015年は気温が下がった日もありましたが
2018年は継続的に35℃近辺。そしてトドメを刺すが如く、7/23に 39℃ をマークしています。
私が水耕栽培をはじめた歴史の中でも2018年はかなりハードな環境であることは間違いなさそうです。
2018年 vs 最高積算気温だった2004年
前述したとおり2004年もデータ上ではかなりの暑さでした。
日別推移をみると、ほぼ2018年と一緒。
ちなみに2004年7月20日の最高気温は 39.5℃。2018年の最高値を超えてます・・・。
当時私は茨城の田舎で大学生してましたが、東京はどんな夏だったんだろ。
2018年 vs 冷夏でコメ不足だった1993年
日本列島をコメ不足が襲った冷夏の1993年と比較してみると・・・
うわぁぁーレイカァ!ってくらい気温に差がありました。この環境下じゃ米だけじゃなく、ゴーヤも成育が難しかったでしょうね。
2018年 vs 前回の東京オリンピック1964年
こんなにクソ暑いのに2020年8月の東京オリンピックは大丈夫か?みたいなニュースが流れてましたよね。
そこで水耕栽培とは関係ないですが前回の東京オリンピックが開催された1964年とも比較してみました。
明らかに違うのが7月中旬時期の温度。
2015年との比較時同様、猛暑日に近い気温が1週間以上継続してしまったことが今年の異常さの象徴です。
2019年の夏はどうなるのか?→猛暑年の翌年は涼しい
8月はまだ終わっていませんが、来年2019年の夏も暑くなるんでしょうか?屋上水耕ゴーヤ農家としては今後の計画に影響するためとても気になります。
そこで冒頭に提示した積算最高気温棒グラフの移動平均線(2年)をつくってみると・・・
一定周期で波打ってました。
過去118年のデータを見て言えるのは、猛暑年の翌年はたいてい涼しくなっているということ。
2019年は今年よりは水耕栽培しやすい環境になりそうです。
2020年のオリンピックイヤーがどうなるのか怖いですけど・・・
まとめ
気温っていちいち覚えていないので感覚値で考えてしまいがちなのですが、客観的なデータを元に分析してみると色々発見がありました。
7月の東京についてざっくりまとめると
- 2018年は過去最高級に暑い!
- 2004年はもっと暑かった!
- 年々気温は上昇傾向
- 冷夏のギャップがパナイ
- 猛暑年の翌年は多分大丈夫
てな感じ。
とりあえず平成最後の夏 8月がもうちょっと涼しくなることを願う!!
今日の一句
”平成の 最後の夏は ハードコア”
貴方も平成最後の夏、計測しませんか?
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