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シャープが好きです。
以前何回か記事にしましたが、ぼくは結構シャープ製品を愛しています。
シャープといえば、液晶のイメージが強いですが
生活家電におけるシャープ製品は、ユーザー視点に立ったものが多く、使い勝手も良好です。
我が家では
- 冷蔵庫・・・プラズマクラスターで除菌&どっちでも開くドアで引っ越し先でも困らない。
- シーリングライト・・・桜色のLEDで睡眠導入がスムーズ(現在生産中止)
- 掃除機・・・完全に自立するコードレス掃除機。ダイソンよりも音静かで使い勝手良い。カッコイイ。
が活躍してくれてます。
シャープの弱点”経営陣”が一新された!
いい製品を作るけれど経営層がうまくマネジメントしていなかった為、本来の力を発揮できていなかったシャープ。
しかし鴻海の買収により、経営陣がガラリと一新されます。
買収当初は、日本の技術が中国に流出する!など、国内では批判論調が多かったのですが
冷静に買収した鴻海の経営者、郭台銘(テリー・ゴウ)の分析本を丁寧に読んでいくと、
こりゃシャープは復活するんじゃね! という心持ちに。
悩み:株主としての実感が持てない
そんなわけでシャープの株主になったのですが、ずっと気になっていたのがシャープ株主としての実感の薄さ。
シャープ製品は家電屋に行けばいくらでも見ることが出来ますが、新経営陣には会ったことないし本社も大阪にあるのでなかなか見れない。
てか本社って移転したらしいジャン!
どこからどこに移転したんじゃろ?
敬愛する偉大なる投資家ピーター・リンチ先生は、
数値データよりも、
会社に足を運んだ時に感じる印象
といったアナログデータが大事って言ってたしなぁ。
というわけで、2016年12月31日大晦日の夜、東京⇒広島に帰省するついでに大阪に立ち寄り
シャープの新旧本社を訪ねてみることにしました。
はぁー、空き家システムの開発などで時間がなかったけど、取材から2ヶ月後の今やっと書けるぜ!
匠の町にあるシャープ新本社
というわけで、まずは新本社に行ってみましょう。
アクセスメチャ悪の新本社
ですが、移転した新本社。めちゃくちゃアクセスが悪い。下記は新大阪駅からのアクセスルート。
2回乗り換える上に、1時間以上もかかります。
今回私は、真田幸村が謹慎されていた奈良県の九度山の観光帰りに立ち寄ったので、南海電車の堺東駅よりバスでアプローチ。
25分位はバスで揺られることになります。
堺近辺にお住いの方は問題ないかと思いますが、そうじゃない方はちょっと通勤大変そうですね。
堺東駅よりバスに揺られて目指す
そんな感じで、バス通勤するシャープ社員の気持ちになって新本社を目指します。誰も乗ってないバスに乗って・・・
ちなみにシャープ新本社の住所は
〒590-8522 大阪府堺市堺区匠町1番地
というわけで行き先は終点”匠町”。
なんか埋立地っぽい場所ですが古風な名前がついてますよね。
ちょっと気になったので調べたら、2009年シャープがここに大型ディスプレイ工場を建てた時に改名したそうです。
稼働開始時に、当工場所在地の町名は、新日鐵の前身のひとつ八幡製鐵にちなんだ築港八幡町から、匠町と改められた。
(出典:Wikipedia)
当時のシャープの気合というか想いの強さ・こだわりを感じますね。
匠町の周辺環境
匠町という古風な名前がついているエリアですが、ここを一言で言うならば無機質な港湾地区。
工具屋さん?
足場レンタル会社の杉孝
屋根メーカーの三晃金属工業 堺浜工場。
資源・エネルギーの有効活用技術を持つプラント会社、旭興産グループ。
コンビニはセブンイレブンが1件あるくらいで、あとは工場といった渋い立地でございます。
シャープ新本社を眺める
そんなこんなでシャープ新本社に到着。終点の匠町はなかなか立派なバス停です。
見上げるとでかい建物が。なんか本社というよりは基地・工場みたい。
こちらが一歩引いた地点から撮影した正門風景。
右側に立っているSDPの看板が書かれた建物は、子会社の堺ディスプレイプロダクト(旧シャープ堺工場)
なるほど、シャープはディスプレイ工場の隣に本社を引っ越してきたわけですな。
これは意思決定を円滑にするにあたって合理的な判断のように思いました。
工場の稼働状況が肌感覚で分かれば経営判断もスピーディーに行われるでしょう。
超巨大なシャープ新本社エリア
しかしまぁこの新本社のある敷地エリア、めちゃくちゃ広い!
外周の長さはなんと約5km!
(出典:googlemap)
ぼくは茨城県の田舎にある筑波大学というところに通っていたのですが、そこも外周が約5キロ。
チャリがないと次の授業間に合わなかったんだよな~
中で働いている社員の人はそんな感覚なんだろうか。
せっかくなので1周してみることにした。
5キロ。徒歩で約1時間。
まぁせっかくここまで来たんだし!ということで知的好奇心を抑えられなくなったぼくは、外周を正門から反時計回りに歩いてみることにしました(笑)
①北側道路
正門右側の様子。圧倒的な壁。中の様子はまるで謎です。
目の前は草がボーボー生えてる草原地帯。
先端部への果てしない直線ロード。
こ、これを歩くのかぁ~涙。てかだんだん日が暮れてきたぞ・・・!(16:00頃)
サイクリストには絶好の場所らしく、猛スピードで飛ばされていました。いいなぁ。
時折垣間見える中の様子。
けど正直よく分かんない笑。
変わり映えしない景色をしこしこ歩いていると見えてくるのが、シャープとロゴの入った巨大建造物。
けど相変わらず外観がこんな感じなのでよくわかんない。てか窓がないのかね!?
国土交通省の支店っぽい建物発見。なんか窓がついててホッとします。
②西側道路
ようやくはじめの曲がり角に到着。ここは沿岸部なんだよなぁ。
そして再び現れるシャープロゴ入りの建造物。
西日に照らされて明るいのでなんかホッとしました。建物の様子から鑑みるに、ここは出荷拠点のようでね。
トラックが発着できるプラットフォームっぽいものがありました。
海浜公園が見えてきました。親子連れが凧揚げをしております。
第2コーナーを回ります。てかあと8時間で2017年になるんだよな。わし何やってんだろ。
③南側道路
そしてまた出て来る果てしない直線ロード。だけど日が当たる方向なのかちょっと気分が晴れます。
ちなみに敷地内はこんあ感じで相変わらずよく分かりません(笑)
沿岸部を眺めるとこんな看板が。市有地じゃなくて”府有地”って単語初めて見たわ。
④唯一見えた敷地内部の様子
南側道路を歩いていてわずかながら様子が分かるポイントがあったのでパシャリ。
おぉ、ちゃんと窓があるぞ。
なんすかこの武骨な骨組みみたいなのは??
液晶パネルかなんかを運ぶんですかね?の割には屋根スカスカだしなぁ。謎。
こういう無骨な鉄骨みたいなのがちょこちょこ出てくるんですよね。
東側にも一部ありました。気になるな~。
感じた印象⇒不気味
約1時間じっくりとシャープ新本社の外周を舐め回して
ぼくが抱いた率直な印象は、無機質でちょっと不気味だなーという感じ。
液晶パネル事業は機密情報も多いからこのように他を寄せ付けないような外観になっちゃうのかもしれないけど。
稼働しているときや敷地内は全然違うかも知れないですけどね。
まとめ
無機質な感じは受けましたが、
- 外観に余計な費用をかけないこと
- 工場の直ぐ側に本社機能を移転したこと
についてはコスト削減・意思決定スピードUPにおいて合理的な判断だなと思います。
今感じた不気味さが、これから反転攻勢を粛々とかけていく前触れであってほしいなと思います。
また、警備員さんと話す機会があったのですが、表情はなんか明るかったです。
社員の人も頑張って通勤されてるとのこと。ちょっと期待持てるかも。
次回は、移転する前の旧本社跡地レポをお届けしますのでお楽しみに!
今日の一句
”新本社 匠の町の 秘密基地”
2017/3/6 旧本社レポUPしました!
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