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プログラミングスクールは闇が深い
以前別記事にも書きましたが、とあるプログラミングスクールに通ったものの自分と合わず、これ以上は時間のムダと思い損切りしました。
具体的には
- 54万円という軽自動車が買えそうな大金
- 250時間という貴重な時間
をドブに捨てちまいました。
最近いろんな方から話を聞くのですが、プログラミングスクールの闇が深すぎて、軽く人間不信になりそうなレベル。
— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年10月13日
こういう経験をしてしまうと、プログラミングスクール業界について非常に疑心暗鬼になってしまうわけですね。
なのでネット上にあふれているプログラミングスクールの情報を眺めていると
- 一体どれを信じればええねん!?
- オメー実体験してねぇのに無責任にオススメしてんじゃねーよ
という気持ちになります。
体験してもないのにオススメとほざくアフィリエイトまみれの記事を見ると、すごくムカムカする。
そして全然役に立たない。
だから今後情報発信者に求められる信頼性がますます上がってくると思う。— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年12月19日
闇を生み出すプログラミングスクールの収益構造
なぜたいしたカリキュラムを用意しないというモラルハザードが起きやすいのか?
私なりに色々考えてみたのですが、それはスクールの収益構造にあるという結論に達しました。
以下項目毎に解説していきたいと思います。
①プログラミングスクールは固定費ビジネスである。
プログラミングスクール運営で最低限かかる主要な経費は下記2点と考えています。
- 家賃
- メンターの人件費
この費用が受講料に乗っかってくるわけです。
そして上記費用は毎月一定額かかる固定費という属性になります。
これら固定費を抑えつつ、受講生を集めるほど収益額は増えます。
例えば1人あたりの受講料が1ヶ月コース 10万円で
経費が下記のようなスクールがあったとすると
項目 | 費用(月) |
---|---|
家賃 | 120万円 |
人件費(メンター8人分) | 80万円 |
費用計 | 200万円 |
こんな感じ。今回のケースでいうと受講人数が20人を超えてくると利益が出てきます。
なのでプログラミングスクール各社はこぞって広告宣伝費(変動費)を投入し、損益分岐点を上回る人数を集めようとするわけです。
ちなみに、この固定費のかけ方にはプログラミングスクール毎の個性が現れます。
高い | 安い | |
---|---|---|
家賃 | 高級オフィス | 雑居ビル |
人件費 | ベテラン | 学生 |
個人的には、
家賃は学習環境においてほとんど影響がない(特にリモート学習の場合)ので、安いに越したことはないです。
人件費については学生ばかりだと、深くつっこんだ質問ができないので、バランスが求められるかと思います。
②教材・カリキュラムの善し悪しが判断できない
例えばふだん買う野菜なら、見る機会が多いため、鮮度の良し悪しが分かると思いますが、
プログラミング学習については他と比較する機会ってほとんどないわけです。
なので通っている所の教材が良いか悪いかという客観的判断が下しにくいんですね。
結果、内容が理解できないのは自分の頭の悪さが原因なのだ、という思考になって終了するわけです。
ぼくの場合は、通っている中で、プロゲートやスクーという優れたオンライン教材に出会ったことが1つの判断基準をつくるのに役立ちました。
月額980円のオンラインサービスと比較しても54万円という費用は割に合わなすぎると感じたことが損切りに動いた大きな要因でした。
③プログラミングスクールは転職や技術の習得に対して責任を持たない
プログラミングスクールのPR文句にはよく
- 転職サポート
- 人生を変える
- 実務に通用する技術が身につく
っと耳障りのいい文句が散見されるのですが、とくに上記項目が担保されているわけではないんですよね。
もちろん受講生の取組姿勢次第のところもあるので担保できないのは当然ではあるのですが、本気で取り組んだけどさしたる成果が得られなかった場合にクレームをつけずらい構図ではあります。
あと、”人生を変える” ってフレーズはほんと秀逸だなと。
主観評価なので、たとえ自力でWEBサービスを作る力が身につかなかったとしても、
本人が変わった気がしたら”人生変わった”って言えちゃいますからね。
④高額な料金のため、受講者本人が失敗したとは受け入れがたい
プログラミングスクールは安い買い物ではありません。
学生であっても5万以上、高いものだと70万円前後とかもあります。
そんな高い買い物したにも関わらず、失敗してしまうと、人間なかなか受け入れることが出来ないんですよね。
人には言えないし、家族にも説明がつかない。かといって学校にクレームつけにくい。
なので、なにかしら行ってよかった理由を見つけて無理やり納得させようとするように思考が働きます。
(例:ITは自分に向いていないことがよく分かっただけでも収穫だった 的な)
プログラミングスクール関連で失敗談が表に出てこないのは、こういった背景があるのだと個人的に思います。
まぁぼくは失敗談はブログネタに昇華しちゃえばオイシイと考えるタイプなので、ガンガン出してますけど(笑)
@ushiraku 体験会でも公式サイトでも「失敗例」を目にすることはない。ので、個人で失敗談を発信してるブログは信頼できる。それはアフィリ目的じゃなく、今から受講する人への「マジなメッセージ」だからだ。
— うしらく@ぼっちでも好きに生きてける (@ushiraku) 2016年12月23日
まとめ
以上まとめますと
- 生徒を集めれば集めるほど儲かる収益構造
- 教材の質の判断基準がつけづらい
- クレームをつけづらい無形サービス
- 高額すぎるゆえの失敗談の少なさ
という要因ゆえ、スクール側が怠慢してもある程度事業が成り立ってしまう土壌があると思います。
もちろん真摯に運営されている学校もありますが、地雷も多く買い手側が不利な分野であるなというのが個人的見解です。
これから通学を考えられている方は、慎重に比較検討されることをオススメします。
今日の一句
”許せない 無知につけ込む クソッタレ”
プログラミングスクールにはいろんな背景を持った人が来る。
相応の時間とお金を投じて人生をやり直したい覚悟を持っている人もいる。
もしそんな人達を無知につけこみカモろうとする経営者がいるなら、それはとても残念なことだ。— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年10月28日
やはり失敗談は普遍的に役に立つ&反響がある
と思ってこんな企画を考えています。
”プログラミングスクール失敗談特集”興味ある人って多いと思うし、業界の健全化のためにも意義があるのかなと思っているんですが、ご回答頂けると幸いです。
— ミンチ研究員 byベランダゴーヤ研究所 (@peterminced) 2016年12月26日
【失敗した本人が比較】 プログラミングスクール選びで失敗しないための8個のポイント
補足
で、結局今どうしてんのか?ってことなんですが、4社ほど見学比較し、慎重に検討した結果、”DIVEINTOCODE”という渋谷の学校に11月から通い直しています。
まもなく2ヶ月経過ですが、講師の質・カリキュラム内容ともに満足度は非常に高いです。(今までのとは雲泥の差・・・)
次回は、2ヶ月実際に通ってみての、良さを紹介したいと思います。
2016/12/31追記しました。
プログラミングスクール系のことを調べると、ここのブログがかなりいろんなとこで出てきて、様々読ませていただきました。
ほんとに、「体験してないのにオススメする」という記事に嫌気がさし、3回にわたって様々なプログラミングスクールを受講し、記録をブログにてまとめているものです。
もしよろしければ、そのひどかったスクールを教えてはもらえないでしょうか…?
プログラミングスクール自体がまだまだここからっていう側面もあるので、ここから良いカリキュラムを持ったスクールもたくさん出てくると思います!
今後もブログ、読ませていただきますね!
迫さん、コメントありがとうございます。
ほんとオススメの言葉が薄っぺらくて腹が立ちますよね。
記事も見させて頂きました。実地体験に基づく徹底的なレビューが素晴らしいですね。
ひどかったスクール名については諸事情でこの場で公表することはできないのですが、過去のプログラミングカテゴリの記事をご覧頂くと
お察し頂けるかと(笑)
引き続き宜しくお願いします!