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【超予想】ジャパンディスプレイ(JDI)とシャープが業務提携する6つの理由

有機ELが面白い

シャープに投資して以来、ディスプレイ市場、特に有機ELに興味が湧いています。

 

シャープの株主総会8Kディスプレイや家電量販店で有機ELテレビを見てきましたが、自分が欲しいなと思ったのは有機ELだったからです。

黒が発光しない有機ELディスプレイがもたらすコントラストの高さは液晶には真似できない大きなアドバンテージ。

価格面でもLG製なら55型 4K対応モデルが20万円ちょっとで買えてしまいます。(2Kモデルはなんと10万円台!)

 

有機ELパネルは韓国勢が独占している

ソニーやパナソニック、東芝といった国内メーカーも2017年に入り有機ELテレビを続々と発売していますが、実はパネルはすべてLG製。

価格もLGの約2倍と超高くなってます。LGの独占状態に加えて供給量が限られているからでしょう。

また、スマートフォン用の有機ELパネルは同じく韓国企業のサムスンが独占状態。次期iPhoneの一部モデルには有機ELが採用される見込みですが、その恩恵を受けられるのはサムスンのみなのです。

 

韓国勢より効率よく有機ELを生産できる技術を持つ企業が日本にある

日本勢はやられっぱなしで良いのか??実用化で先行する韓国勢に対抗できうる技術を持つ企業が日本にあります。

それはジャパンディスプレイ(JDI)とその関連会社JOLED(JDIが15%出資)。

 

蒸着方式で生産する韓国勢に対し、大規模真空設備が不要でかつ材料のムダがないRGB印刷方式を採用して開発を進めています。

OH!がんばれ日本勢!

(出典:JOLED公式HP

 

困ったことに投資資金がない

こういった優位性のある技術にはドーンと大金を投資してぶっちぎったほうが良いと思うのですが、親会社のジャパンディスプレイは3期連続の赤字で資金繰りがアップアップ。

ならば、ジャパンディスプレイ・JOLEDの筆頭株主である産業革新機構が出せばいいじゃんということなのですが、困ったことに税金で運営されている官製ファンドゆえ過度なリスクマネーを調達にくい事情があります。

国民の税金を使ってなんでそんなアブねーもんに投資するんじゃ!ってやり玉にあげられちゃいますから。

また、産業革新機構を運営するのは官僚。ディスプレイ市場や技術に精通しているかというと疑問符が。ゆえに意思決定のスピードや精度がショボいです。(←ユニキャリアの件で確信しました)

 

つまりジャパンディスプレイ単独での有機EL大規模量産は非常に難しいわけです。

 

JDIとシャープが業務提携する理由

そこでジャパンディスプレイ(JDI)は他社との提携を模索する必要があり、実際に検討を進めています。(2017年6月7日の日経新聞より

 

私はその提携先はシャープなんじゃないかと踏んでいます。理由は下記のとおりです。

 

①シャープには大きな生産工場がある。

シャープは堺にSDPという世界最大級(G10)のパネル生産工場を有しています。

また、昨年9月に堺工場と三重工場に有機ELのパイロットライン構築のため約574億円投資すると発表しました。

(出典:シャープIR

 

シャープの生産設備を共用することができれば、ジャパンディスプレイ側で大きな投資負担は不要になります。また、工場建設にかかる時間もセーブできます。

 

②不毛な価格競争を避けることができる

両社はこれまでお互いをライバル視するあまり、過度な価格競争で消耗していました。

例えばシャープの顧客先の1つに中国のスマートフォンメーカー小米(シャオミ)という企業があったのですが、創業期からサポートしてきたこともあり緊密な関係が築かれていました。しかしサプライチェーンのトラブルが発生した隙をついて、ジャパンディスプレイが超安値で液晶パネルを売り込み奪取に成功。

結果、シャープは黒字予想から一転して300億円の赤字に。勝利したジャパンディスプレイも単価下落の影響で121億円の赤字

(出典:産経ニュース 中小型液晶パネル 国内勢が中国で展望なき消耗戦

 

国の税金で設立された企業が、同じ国内企業を過度に追い込み、自らもダメージを負うなんて・・・・なんてナンセンスな潰し合い!

両社が業務提携を結べばこのような不毛な消耗戦は避けられるでしょう。

 

③Appleに対する交渉力が高まる

ジャパンディスプレイもシャープもiPhoneを生産するAppleに売上の多くを依存しています。(両社有価証券報告書より作成)

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ジャパンディスプレイとシャープで協力関係を築くことができれば、逆にAppleが両社に依存する状況が生み出せ、交渉力も上がるでしょう。

これはシャープの親会社でAppleを最大顧客に持つ鴻海にとってもメリットがあります。

 

④シャープにとってメリットがある

シャープは中期計画に8Kエコシステムを掲げており、液晶を中心で有機ELはサブといった印象。

またシャープ元社員Sさんによると、有機EL事業部にいた同期のほとんどは辞めてしまったとのこと。

 

すべて自前で開発するよりも、リソースを共有しあったほうが負担も軽減され、スピードも早まるでしょう。また、シャープが輝いていた時代には社外の人と積極に協力して良いものをつくる「共創」という思想がありました。

私個人としても、シャープがジャパンディスプレイと提携することによってかつての輝きを取り戻して欲しいと思います。

 

⑤戴社長の発言

6/20 株主総会後に行われた経営説明会で戴社長は

「日本の有機ELパネルで、テレビを出したいと考えている」と力強く発言されていました。

 

また、昨年の8月にはジャパンディスプレイに対して共同開発していきたいとラブコールを送っています。

戴社長は「中国、韓国勢と競争できるよう協業し、日の丸連合をつくろう」と述べ、共同開発に意欲をみせた。具体的な交渉は今後の課題との見方を示したうえで、JDIの筆頭株主である官民ファンド、産業革新機構の設立目的に言及。「なぜ国のお金を使ってシャープと戦うのか。日本の液晶の人材が全部集まって開発し、両社で経営しましょう」と述べた。
(出典:2016年8月29日 日経新聞

 

戴社長のこれまでの発言と内容を見ると、宣言したことはきちんと実施し、達成されています。株主総会でも自らを「有言実行の人」と評されていました。

 

⑥JDI東入来社長の人事

今年の3月、ジャパンディスプレイで不思議な人事が発表されました。それはジャパンディスプレイが15%出資する関連会社、JOLED社長の東入来氏がジャパンディスプレイの代表取締役会長も兼務すること。

(出典:ジャパンディスプレイHP

有機ELを他社と協力して開発するにあたっては、有機EL技術を持つJOLEDと司令塔を共通化させたほうが円滑に進む。そんな思惑が見えてきます。

また読売新聞(2016年2月27日版)で「絶対に鴻海とは組まない。ぶっ潰すだけだ。」と発言していた前会長の本間充 氏が退任されたので、提携する場合の障壁もさほどないと思われます。

まとめ

私の個人的な見解では、ジャパンディスプレイとシャープの業務提携交渉は概ね完了していると読んでいます。現在は8月発表予定の中期経営計画に具体的な提携内容を落とし込んでいるのでしょう。

ジャパンディスプレイ、2017年7月14日終値現在のPBRは0.37と割安水準。もし業務提携により非連続な変化が見込めそうであれば面白い存在になりそうです。

(以上は私個人の見解です。投資は自己責任で!)

 

今日の一句

”JDI シャープと相性 良さそうじゃい”

最新の有機EL情報が体系的にまとめられています。投資家必読。

 

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